親が亡くなったとき、後悔しないために今すぐにすべき『5つのこと』

親が亡くなった後に生前の接し方を後悔する人は多い

特別な不幸がない限り、親は子よりも先に亡くなります。今まで大切に育ててくれた両親を見送るのは、子どもにとって親孝行の1つとも言えるのではないでしょうか。

しかし、親を見送った後、多くの人が「生前、もっとこうすればよかった」「これを一緒にやっておくべきだった」と少なからず後悔を残します。

親が亡くなった後、なるべく後悔を残さないためにも、元気に生きている間に今できることは可能な限り行動に移しておくべきでしょう。

親の逝去で後悔しないために今すぐすべき『5つのこと』

では、親が亡くなった後、どのような後悔を感じる人が多いのでしょうか。親の逝去で後悔しないために今すぐにやるべきこと、実行に移すべきことを5つ紹介します。

1.日頃から親に感謝の気持ちを伝える

生まれた時からご両親が亡くなるまで、いつでも顔を見たり話したりすることができる関係だったからこそ、日頃から親に抱いていた感謝の気持ちを伝える機会が少なかった、と後悔する人は少なくありません。

ご自身を振り返っても、ご両親に言葉や手紙で感謝の気持ちを伝えた機会はどのくらいあるでしょうか。幼い頃、複数回感謝を伝えたきり、大人になってからはなかなか伝えられていないという人も多いと思います。

しかし、亡くなった後は感謝の気持ちを伝えたくても直接伝えることは叶いません。感謝の気持ちを伝えるならば、生きている今しかないのです。

2.親の希望をできる限り叶えながら思い出を作る

多くの人が親の死後に抱く後悔の1つとして「思い出づくり」が挙がります。

実際には、たくさんの思い出が日常から思い起こされるものですが、「親が行きたいと言っていた場所に連れて行ってあげればよかった」「もっと親の希望をできる限り叶えてあげればよかった」という声は多いです。

今からでも遅くはありません。ご両親は実際にどのような希望や願望を持っているのか、行きたい場所ややりたいことはあるのかなどを尋ねてみましょう。

3.親の元気な姿を写真や動画に収めておく

親が亡くなり葬式の手配をする際、「あれ?遺影に相応わしい笑顔の写真が見当たらない…」という衝撃の事実を知った人は少なくありません。結果的に、かなり昔の写真しか笑顔で楽しそうに写っている写真がなかった…なんて後悔も。

親御さんによっては「年老いた姿を残したくない」と恥ずかしがる方もいるかもしれません。しかし、親御さんが亡くなった後、写真や動画で思い出を増やすことは叶わないのです。

今は高性能なカメラが備わっているスマホも普及しているので、ぜひ親の元気な姿を写真や動画でたくさん収めておきましょう。

4.親がどのような人生を歩んできたか話を聞く

意外と親が幼少期から今まで、どのような人生を歩み、どのような感情を抱いていたのかなど、親の人生ストーリーを聞いたことがある人は少ないと思います。

亡くなった後、ふと「親はどのような人生を歩んできたのだろう」と気になり、生前に聞いておけばよかったと後悔する人も多いです。

まだ親の幼少期の話や学生時代の話、結婚に至るまでの話や自分が生まれた時の話、育児の苦労話など、聞いたことのない話がある方はぜひ尋ねてみてはいかがでしょう。

5.親の終活に一緒に取り組む

最近では親子で終活に取り組むことがさまざまなメディアで推奨されています。エンディングノートなどを活用し、一緒に就活することで、今まで知らなかった親の一面や希望を知ることもできます。

「実はこんなことを思っていたんだ」「こんな交友関係を築いていたんだ」「意外とこんなことを大事にしているんだな」など、改めて親のことを知る機会にもなるので、ぜひ一緒に取り組んだり、日常会話の中で終活に関わることを尋ねてみてはいかがでしょう。

後悔しないために親の終活で一緒に決めておきたいことは?

終活では、相続に関することや所有している不動産の管理、現在所持している現金や口座に関する情報などを共有し、ノートなどに記載しておきます。

しかし、それだけではありません。実際に本人がどのような希望を持っているのか知り、一緒に決めておくことも大切です。具体的には、以下のような確認事項を一緒に決めておきましょう。

  • お葬式の方法や葬儀場
  • お墓に関する希望
  • 知人や友人への連絡や伝えること
  • デジタルデータの管理について
  • 所持品の処分について

最近では、お葬式の方法も多種多様ですし、お墓もさまざまな種類があります。親に尋ねてみると、「こうしてほしい」という意外な意見が聞けることもあるので、ぜひ尋ねてみましょう。

また、交友関係を知っておくことで、連絡先を知ることもできるでしょう。さらに、最近はSNSを楽しむ親御さん世代の方も多いので、デジタルデータの管理方法についても聞いておくと安心です。

生きている両親との大切な時間を有意義に過ごして

いかがでしたか。両親との時間は永遠に続くものではありません。今現在、ご両親が元気に暮らしているという方は、この貴重で大切な時間を有意義に過ごす方法を改めて考えてみてはいかがでしょうか。

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