感謝のウクライナ料理 射水で暮らす避難者、住民に振る舞う

感謝の気持ちを込めて料理を振る舞うウクライナからの避難者=射水市の救急薬品交流プラザ

 ロシアのウクライナ侵攻を避けて、射水市で暮らす避難者らが23日、日ごろの感謝の気持ちを込めて住民に郷土料理を振る舞った。料理の作り方も伝え、ふるさとの味を楽しみながら住民と交流の輪を広げた。

 これまで、旧北陸道こすぎ商盛会や富山情報ビジネス専門学校、県立大などの有志が避難者の支援に取り組んできた。8月にはウクライナで食べ慣れているジャガイモを収穫してプレゼント。そのお礼として避難者側が料理の振る舞いを申し出た。

 関係者によると、県内の避難者は13人で、射水市に12人が暮らしている。同日開催された「第21回北陸道アートin小杉」に合わせ、9人の避難者家族らが救急薬品市民交流プラザでボルシチ、ピロシキ、バレニキ、パンケーキに近いドラニキの4品を作った。プレゼントされたジャガイモを使い、5時間掛けて仕込みと調理に取り組んだ。侵攻前から富山市で生活するグローム・イナさんが通訳を務め、住民が調理に加わる場面もあった。

 イナさんの息子家族も参加し、妻のオルロヴァ・オリガさんは「ジャガイモのプレゼントはすごくうれしく、感謝の気持ちで一生懸命作った。ウクライナの味を楽しんでほしい」と話した。

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