真鶴町長リコール住民投票、24日投開票 大勢判明は午後10時ごろ

真鶴町役場(資料写真)

 神奈川県真鶴町の選挙人名簿を自らの町長選に不正利用した松本一彦町長のリコール(解職請求)の是非を問う住民投票は24日、投開票される。有効投票数の過半数が解職に賛成すれば松本氏は失職する。県内で首長のリコール投票が行われるのは戦後4例目で、2006年に旧城山町(現・相模原市)の小林正明町長(当時)が失職した時以来となる。

 投票は町内5カ所で午前7時~午後8時まで受け付ける。投票用紙には「解職に賛成」「解職に反対」と書かれており、どちらかの枠の上欄に丸印のスタンプを押す形式。

 開票は同日午後8時45分から町民センター(真鶴町岩)で始まり、大勢判明は午後10時ごろの見込み。

 住民投票は松本氏の解職を求める住民団体が有権者の3分の1を超す署名2350筆を集め本請求した。

 住民団体は「町政は機能を果たしていると言えず、今後も松本氏に町政を託すことができない」と主張。

 松本氏は「(任期満了を迎える)来年の町長選まで取り組んでいる政策を続けさせてほしい」と訴える。

 9月1日現在の有権者数は6160人(男2861人、女3299人)。

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