ユナイテッドが今季アウェイ初勝利で公式戦連敗ストップ! ブルーノ圧巻ボレー弾で善戦バーンリーに競り勝つ【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第6節、バーンリーvsマンチェスター・ユナイテッドが23日にターフ・ムーアで行われ、アウェイのユナイテッドが0-1で勝利した。

公式戦3試合連続3失点以上を喫しての3連敗と苦境のユナイテッドは、宿敵シティのレジェンドであるコンパニが率いるバーンリー相手に、連敗ストップと今季初のアウェイ勝利を目指した。

リーグ前節はブライトンにホームで1-3の完敗を喫し、得意のホームで初黒星を喫すると、チャンピオンズリーグ(CL)初戦のバイエルン戦では試合最終盤のカゼミロの2ゴールで意地を見せたものの、新守護神オナナの先制点献上に絡む失策を含む守備の脆さを露呈し、3-4の敗戦となった。

その敗戦から中2日の一戦に向けては先発3人を変更。マルティネスとペリストリに代えて、いずれも初先発となるエバンスとハンニバルを抜擢。また、エリクセンに代えてマクトミネイをカゼミロの相棒に据えた。

互いに後方からショートパスを繋いで攻撃を組み立てようとするも、序盤は相手のプレスに手を焼き効果的にボールを前進させられない。そういった中、7分にはユナイテッドがショートカウンターの形からボックス左でラッシュフォードのラストパスを受けたブルーノ・フェルナンデスがシュートに持ち込むが、ここはGKトラッフォードの好守に遭う。

一方、ボールの主導権を握ることに成功したバーンリーは要所で相手のプレッシャーを剥がすと、10分には右サイドでポケットを取ったロバーツのクロス、17分にはラムジーのスルーパスからアムドゥニに続けてビッグチャンス。だが、最初のヘディングシュートはGKオナナのビッグセーブ、ボックス左に抜け出しての左足シュートは右ポストに阻まれる。また、直後の20分には負傷したグズムンドソンがプレー続行不可能となり、トレゾールの緊急投入を余儀なくされる。

序盤以降はホームチームのペースが続いたが、先にゴールネットを揺らしたのはアウェイチーム。25分、右CKの場面でレギロンの正確な左足クロスをゴール前で競り勝ったエバンスが頭で流し込む。だが、北アイルランド代表DFの11年ぶりの復帰ゴールかに思われたこの場面ではオフサイドポジションのホイルンドがGKトラッフォードのプレーに制限を与えたと判断され、オンフィールド・レビューの末にゴールが取り消しとなった。

前半半ばから終盤にかけては再び拮抗した展開に。引き続きバーンリーがボールの主導権を握るものの、ユナイテッドも得意のカウンターで応戦。互いに幾度かボックス付近で仕掛ける場面を創出したが、決定機まであと一歩という場面が目立つ。

それでも、0-0での折り返しが濃厚かに思われたハーフタイム直前にスコアが動く。前半アディショナルタイム1分、ハーフウェイラインを越えた辺りに侵入したエバンスがボックス右に走り込むB・フェルナンデスへ絶妙な左足のフィードを供給。ポルトガル代表MFは後方からのボールを圧巻の右足ダイレクトで合わせ、ゴール左隅に突き刺した。

赤い悪魔のスキッパーの鮮烈な一撃によってアウェイチームの1点リードで折り返した試合は後半も拮抗した展開が続く。

前半同様にボールを握るバーンリーに対して、ユナイテッドは割り切ってボールを持たせながらロングカウンターで追加点を狙いにいく。ただ、両者共に狙いとする仕掛けを見せるものの、最後の精度や連携がうまくいかず。後半は決定機はおろかシュート数が増えていかない。

何とか膠着状態を脱したいコンパニ監督は70分過ぎに3枚替えを敢行。ベルゲ、ジェイ・ロドリゲス、ブルーノ・ラーセンと前線を中心にタイプの異なるフレッシュな選手をピッチに送り出す。

一方、過密日程で全体の運動量は落ち始めたが、均衡したゲームバランスを崩したくない思惑と、ベンチに控える選手の質的に動きづらいユナイテッドベンチはなかなか動かず。ただ、レギロンの負傷を受けてヴァランを最初の交代カードとして切る。さらに、守勢の試合終盤にはエバンスを下げてアムラバトをデビューさせ、新加入のモロッコ代表MFは左サイドバックに入った。

その後、試合は最少得点差のまま4分が加えられたアディショナルタイムに突入。最後の最後に相手陣内の深い位置でFKを得たバーンリーはGKトラッフォードまで攻撃参加を見せたラストプレーでベンソンがフィニッシュまで持ち込んだが、このシュートはGKオナナが正面でがっちりとキャッチした。

そして、この直後に試合はタイムアップを迎え、バーンリー相手に苦しみながらも今季アウェイ初勝利を手にしたユナイテッドが公式戦連敗を「3」でストップした。

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