毎朝の洋服選びを秒速で終わらせる!クローゼットを改善させる衣替えテクニック

夏の暑さ和らぎ、だんだんと過ごしやすい日も増えてきたこの頃。そろそろ衣替えの季節が近づいてきました。

「衣替えは面倒!やる気がおこらない!」という方も、季節の変わり目に戦略的に衣類を選別することで、翌シーズンの服の選びやすさが大きく変わります。「人は洋服を選ぶのに1日平均17分間費やす」と言われますが、毎朝の準備時間が10分間短縮されるだけでも、気持ちの余裕が生まれますよね。

将来のための先行投資として、ぜひ前向きに、衣替えに取り組んでみてください!

(C)丹野雄二


「定位置」を決めると出し入れが楽に

漫然と夏服と冬服を入れ替えるだけでは、効率的な衣替えとは言えません。今シーズン、着用する可能性が高い服から優先的に「定位置」を決めることで、日々の洋服の出し入れがぐっと楽になります。

定位置を決めるポイントは、洋服1着ずつの単位で見極めるのではなく、コーディネートを組みながら、整理を進めることです。

洋服好きの方ほど、1着ずつ手にとって「要る・要らない」の判断をするのは難易度が高く、愛着や思い出、しがらみなど、さまざまな理由から、整理の手が止まってしまいます。捨てる・捨てないは一旦棚上げにして、「使用頻度」と「持ちたい理由」で、細分化していきましょう。

まずは今シーズン、頻繁に手に取るであろうボトムスを1点選ぶところから始めます。例えば筆者は、通勤時は通年でグレー色のパンツを履くことが多いです。次に選んだボトムスに合わせて、トップスを複数枚選びます。グレー色のパンツに合わせやすいブラウスやニットを、実際に会社に着て行った組み合わせを思い出しながら選んでいきます。

コーディネートが作れた衣類は、手が届きやすい位置に、ハンガーに掛けて吊るします。クローゼットなら中央、押し入れなら端が、手の届きやすい特等席。着用頻度の高い服から順に、場所を割り当てましょう。

30種類のコーディネートが作れれば、1ヵ月間、毎日違う組み合わせで外出ができます。組み合わせを作りきれなかった服は、漫然とハンガーにかけるのではなく、「なぜ所有しているのか」と、改めて意味を考えていきましょう。

例えば、デザインが気に入って買ったのだが、着心地が悪く、たまの外出に袖を通す程度となっている服。首やウエストなどの締め付け、生地のチクチク感など、不快に感じる点には個人差があり、お店で買う段階ではなかなか判断しづらいですよね。

「ブランドの商品で高価だが身体のラインに合っていない」「親族からのプレゼントや遺品で、捨てがたい」「転職や出産など、ライフスタイルの変化で着る頻度が落ちてしまった」などなど、理由ごとにグループ分けをしていきます。

手放す服・手放さない服の選別方法

今すぐ着る予定がないからといって、全てゴミとして捨てる必要はありません。一方で、自身にネガティブな感情を想起させる服は、急いで手放したほうがよいでしょう。

例えば体型が変わってしまって、「痩せたら着る」と意気込んでいる服は、視界に入るたびにダイエットできない自分を想起させ、服を選ぶ気持ちを萎えさせてしまいます。痩せる頃には流行や好みが変わっているかもしれません。潔く手放すのが吉です。

修理やクリーニングが必要な服は、季節の変わり目にまとめて対応しましょう。ブランドの衣類は、試しにフリマアプリに出品をしてみるのもいいですね。思いのほか高値がつけば、気分よく手放せることでしょう。状態が良いのに着る機会がないという洋服は、友人・同僚に譲るのも一手です。写真を撮って、興味のある人にSNSで呼びかけてみるのはどうでしょうか。

部屋着・下着類は、他人に見せるものではないため捨て時を逃しがちですが、衣替えのタイミングで劣化がないか点検をしましょう。下着は1年・部屋着は2~3年が買い替えのタイミングと言われます。タオルやラグマット、寝具やカーテンも点検のタイミング。特にカーテンは定期的に洗濯をしないとカビの温床となるので、衣替えの時期に合わせてチェックをしておきましょう。

夏服は衣類ケースや圧縮袋に詰め、押し入れの枕棚や下段など、手の届きにくい場所に保管しましょう。防虫・防湿剤を入れ、中身を把握できるよう写真を撮った上で、蓋をしめて保管します。丈夫なレジャー用品は、スーツケースやコンテナに収納してもいいですね。

クローゼットが狭くて置き場所がない、という方は、クリーニング付の外部保管サービスを活用するという手もありますよ。夏用布団にカバーをつけてクッションとして使う、ベット下の収納を活用するなど、家の中でも保管場所が作れないか、工夫してみましょう。


衣替えを一気に終わらせようとすると、一日がかりの作業となり、腰が重くなりがちですが、「今日は下着類」「今日は部屋着」など、何回かに分けて見直しを行うのがおすすめです。

肌寒くなる前に、手持ち服の点検と優先順位づけ、ぜひやってみてくださいね!

© 株式会社マネーフォワード