「泣きたくなった。苦しかった」 エイミー・コガ16戦ぶり予選通過

カットライン上で決勝に進んだ。練習後はファンにサイン(撮影/松本朝子)

◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 2日目(23日)◇利府GC (宮城)◇6569yd(パー72)◇晴れ(観衆5775人)

「本当に泣きたくなった。やっとうまくできたので」。エイミー・コガが3バーディ、1ボギーの「70」でプレー。カットライン上の通算1オーバー50位で決勝に進んだ。5月「リゾートトラストレディス」以来、16戦ぶりの予選通過だった。

「今年のラフはとんでもなく深いけど、そこでアンダーパーで回れたのが良かった」。前半インで2つ伸ばし、後半アウトはイーブン。この日、平均スコア「4.2336」で最も難しかった最終9番(パー4)はドライバーでフェアウェイをとらえ、2オン2パットで乗り切った。

「距離もあるし、難しいがグリーンもとらえた。そういうところはちょっと成長した」と胸を張った。

前週「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」はカットラインに1打及ばず。それでも2週前のメジャー「日本女子プロゴルフ選手権」で好転のきっかけをつかんでいた。

「とにかく振ること。『ここをこうして』じゃ、振れなくなる。普通のことなんですが、普通のことができなくなっちゃっていたので」

ドライバーをきっかけにショット不振に陥っていた。「ダメだったというのに慣れちゃっているのも嫌だった」。ドライビングレンジでは、ほかの選手と並んで練習するのも気が引けた。練習ラウンドも「迷惑をかけてしまう」と1人でのプレーを選択した。

「しんどいし、申し訳ない気持ちだった。応援してもらっている人だったり、スポンサーさんだったり、友達、家族。コーチのお父さんもだいぶ悩んでいる。本当に苦しかった」

暫定リランキングは64位ということもあり、「今年は多分、ここが最後のレギュラー。ここからまたステップで頑張ってQT(予選会)で来年に向けてという感じ」。2024年シーズンにつながる18ホールにするつもりだ。(宮城県利府町/玉木充)

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