借りられないこと知っていた…暴力団員申告せずアパート契約更新、詐欺容疑で59歳男逮捕 内偵捜査で判明

東入間署=埼玉県ふじみ野市うれし野

 賃貸借契約書に暴力団員は賃借人になれない条項があるにもかかわらず、暴力団員であることを申告せずにアパートの賃貸借契約を行ったとして、埼玉県警東入間署は21日、詐欺容疑で、三芳町藤久保、自称アルバイトの指定暴力団「極東会」系組員の男(59)を逮捕した。

 逮捕容疑は、2022年3月27日、富士見市の不動産会社内で、居住する三芳町藤久保のアパートの賃貸借契約を更新する際、契約担当者に暴力団員であることを申告せず、契約書を作成。賃借権を不正に取得し、不法に財産上の利益を得た疑い。

 同署によると、男は10年4月に同アパートの賃貸借契約を締結。これまでに2年ごとに再契約の更新を行っていた。同署で男に係る内偵捜査をしていたところ、22年3月現在、男が同組員に登録され、賃貸借契約書に組員の除外条項があることが判明した。

 調べに対して、男は「暴力団組員がアパートを借りられないことは知っていた」と供述しているという。

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