「考えすぎるな とにかく前へ進め」キャスト陣が明かす、映画『アステロイド・シティ』が伝えるメッセージとは?

『アステロイド・シティ』©2022 Pop. 87 Productions LLC

9月1日(金)より公開され、初週の週末3日間でウェス・アンダーソン監督史上最高の館アベレージを記録した大ヒット最新作『アステロイド・シティ』。このたび、本作に込められたメッセージのひとつを、ブライアン・クランストン、エイドリアン・ブロディ、ルパート・フレンド、マヤ・ホークらが明かす、インタビュー映像が解禁となった。

ウェス・アンダーソン監督最新作

原案はウェス監督と盟友ロマン・コッポラの共作、脚本はウェス監督が単独で務め、キャストには、ウェス監督作品ではおなじみの、ジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディらに加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、スティーヴ・カレル、ウィレム・デフォー、ブライアン・クランストン、ルパート・フレンド、マヤ・ホークなど豪華キャストたちが共演する。

「わからないことがあっても人生は進んでいく」

本作は、舞台「アステロイド・シティ」の制作過程を取り上げるTV番組の放送、という設定で進んでいく。その特殊な構造によって描かれる“役を演じる役者”の存在によって舞台裏で行われる役者と演出家のやりとりに、本作に込められたメッセージが秘められているのだ。今回、そのメッセージをキャスト陣が明かされるスペシャルインタビュー映像が公開。

ルパート・フレンドは、舞台「アステロイド・シティ」で主人公のオーギー・スティーンベックを演じる俳優、ジョーンズ・ホール(ジェイソン・シュワルツマン)が、演出家のシューベルト・グリーン(エイドリアン・ブロディ)に「役の動機が理解できない」と吐露するシーンをあげ、「演出家が『考えすぎるな とにかく前へ進め ストーリーを語るのだ』と言う。まさに生きることを語っている」と語る。

マヤ・ホークは、作家であるコンラッド・アープ(エドワード・ノートン)が同じくジョーンズに言う「君は完璧だ それでいい」というセリフを取り上げ、「役者がわからないことだらけで納得がいっていなくても、それも含めて適役ということ。とても美しい場面だと思う」と話す。

ブライアン・クランストン、エイドリアン・ブロディは、「人生もわからないことばかり」と語り、悪いことではないと力強いメッセージを送る。「わからないことがあっても人生は進んでいく」というメッセージを異口同音で語る彼ら。

オーギー・スティーンベック/ジョーンズ・ホールを演じたジェイソン・シュワルツマンは、あるインタビューで、哀しみに対処しようとするオーギーを演じてどうだったか問われると、「哀しみ方」に正解不正解はないと思っていると語った。「みんなが哀しんでいるなか、特に哀しいと思わないことだってあるわけで、それはそれで肯定していいと思う。同調できないがために自分を責めるのは辛いことだよ。ただ感じるままに感じればいいんだ。そこは自分を信じていい。エイドリアンが劇中で『そのままでいいんだよ』と言うね?その台詞を聞いたときにそう思ったんだ。自分の感情に悩む必要はないんだ。ただ感じれば良い。『そのままでいい』」

『アステロイド・シティ』は大ヒット上映中

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