横浜FMが首位追走! 鹿島との優勝戦線生き残りマッチをA・ロペス2発逆転【明治安田J1第28節】

[写真:©︎J.LEAGUE]

明治安田生命J1リーグ第28節の1試合が24日に県立カシマサッカースタジアムで行われ、アウェイの横浜F・マリノスが2-1で鹿島アントラーズを下した。

首位ヴィッセル神戸とのタイトルレース生き残りをかけて激突の3位鹿島と2位横浜FM。ディエゴ・ピトゥカが出場停止の鹿島は今夏復帰の柴崎が初先発した一方で、横浜FMは前節から3選手が入れ替わり、松原、角田、ヤン・マテウスがスタートから出場した。

ここ数試合、調子が下向きの横浜FMはらしくボールを握り、崩しにかかったが、鹿島が奪ったら縦に速くの姿勢で相手に良さを出させず。その鹿島は攻撃面でも早々に垣田や植田がヘッドでゴールに迫ったりと相手よりも先にリズムを作る。

横浜FMのビルドアップに制限をかけながら、ペースを引き寄せる鹿島は入りから優位性を見いだす高さを生かして先取。15分、右CKから樋口のクロスが中央の密集地帯を通り越すと、ファーの鈴木が頭で合わせ、山なりのボールがうまく枠内に吸い込まれていった。

攻撃のリズムが作れずの横浜FMだが、34分のセットプレーからワンチャンスをモノに。右CKからショートコーナーを選択したヤン・マテウスがリターンパスを受けると、左足でゴール前に蹴り込む。アンデルソン・ロペスが左足でこれをプッシュ。劣勢のなか、追いつく。

同点弾を足がかりに主導権を握り返し始めた横浜FMだが、シンプルな攻めからシュート数で上回った鹿島も次の1点を許さず、ハーフタイムに。そのハーフタイムを挟み、鹿島としては仕切り直しを図りたいところだったが、横浜FMの攻めに追われる入りとなる。

すると、その横浜FMが逆転。50分、ボックス右からヤン・マテウスが放った左足シュートはGK早川にセーブされてしまったが、ボックス中央のアンデルソン・ロペスがその弾いたボールを難なく右足で押し込んだ。

後半に入り、劣勢の鹿島は57分にアルトゥール・カイキと土居を送り込み、巻き返そうとするなか、60分にも横浜FMにチャンス。ヤン・マテウスのクロスからナム・テヒがヘッドで迫ったが、GK早川がファインセーブで凌ぎ、鹿島は何とか耐える。

そんな鹿島は64分にアルトゥール・カイキがゴール前でシュートチャンスを巡るが、ヘッドで合わせたボールは枠の上。その後も両軍ともに交代カードを駆使してゴールを目指し、それぞれシュートチャンスまで持っていくが、あとひと押しが足らず、次の1点が遠い。

逆転優勝の望みを繋ぐ上で勝利が求められる鹿島は最後の交代でエレケも送り込み、前がかるが、90+3分の鈴木に巡った決定機も左ポスト。冷や汗の横浜FMはその直後、後半途中から出場の宮市にダメ押しのチャンスがあったが、枠に飛ばせなかった。

それでも、優勝戦線生き残りがかかった一戦はアンデルソン・ロペス2発の横浜FMに軍配。リーグ4戦ぶりの白星を掴み、1ポイント差の首位神戸と次節の直接対決へ。5戦ぶりの敗戦が痛い1敗の鹿島は首位と9ポイントの開きが生まれ、優勝争いから遠ざかった。

鹿島アントラーズ 1-2 横浜F・マリノス

【鹿島】

鈴木優磨(前15)

【横浜FM】

アンデルソン・ロペス(前34、後5)

© 株式会社シーソーゲーム