レトロな横浜巡り。老舗フレンチの姉妹店「Café Next-door(カフェ・ネクストドア)」のハイカラスイーツに心ときめく

“散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする”というユーモアあふれる狂歌が生まれた明治以降。開国を機に、外国文化が一気に押し寄せた日本の風景を表す詩として、知られています。そんな日本の歴史の一舞台となった横浜は、現在も街の至る所にレトロで異国情緒ある景色を残します。

『Café Next-door(カフェ・ネクストドア)』も、レトロな横浜を感じられる店のひとつ。横浜・元町の老舗フレンチレストラン『霧笛楼』の姉妹店として隣接しています。今回は、老若男女問わず地元の人に愛される「フレザリア」と「モンブラン」を紹介。個性的なケーキに心ときめくこと間違いありません。

横浜らしい洋館の建物。レトロな雰囲気の中で過ごす贅沢な時間

元町・中華街駅から徒歩10分程度のところにある『カフェ・ネクストドア』。横浜開港当時、外国人御用達の店が集まって発達した商店街、元町通りの路地裏にあり、その道のりも西洋風でお洒落な雰囲気を楽しめます。

『カフェ・ネクストドア』は、創業1981年の老舗『霧笛楼』の隣に2004年、気軽に足を運べる店として開設。建物はヨーロッパを思わせる洋館風の作りで、店内は間接照明が落ち着きある雰囲気を演出しています。壁や天井はみなとみらいの赤レンガ倉庫を思わせるレトロ空間。

香り高いショートケーキ「フレザリア」の上品な味わいにうっとり

『カフェ・ネクストドア』では、数多くの有名ホテルで経験を積んだシェフが腕によりをかけた料理とケーキを堪能することができます。

特に、「フレザリア」は店のオープンとほぼ同時に開発されたオリジナルケーキ。真っ白なクリームと、黄色のスポンジ。そして赤色の輝く苺が見た目にも美しく、お茶の時間をより上品なものにしてくれます。

スポンジにアーモンドパウダーを加えることでしっとりとした食感に仕上げたそうで、ひと口食べるとくちどけが良く、シロップのほのかな甘さが感じられます。クリームは甘さ控えめでとってもクリーミー。苺の優しい酸味と相性抜群です。

「フレザリア」とはラテン語で“香る”と言う意味。また、オランダ種のイチゴの学名でもあるそうで、香り高い苺のショートケーキにぴったりの名前です。

メープル×キャラメルのコクが唯一無二。『霧笛楼』の「モンブラン」が味わえる

『霧笛楼』の代表スイーツ「モンブラン」も、『カフェ・ネクストドア』で頂ける人気のケーキ。キャラメルのほのかな苦みとメープルの香りで、他にはないコクのある味わいです。舌触りなめらかなモンブランクリームからはしっかりと栗の風味を感じられます。

マロンクリームの中には、ふわりと軽い生クリーム。ゴロゴロとした栗の甘露煮と共に、イチゴやラズベリーを使った『霧笛楼』特製フルーツジャムが。ボトムに敷かれたサクサク食感のクッキーと共に、全体のアクセントとなっています。

ケーキはドリンクセットでの注文が可能で、ランチ後のお茶にぴったり。店の自慢だという香り高い紅茶とケーキと共に、ゆっくりできる至福の時間を過ごしてはいかがでしょうか。

「フレザリア」 単品830円/ケーキセット1,500円
「モンブラン」 単品880円/ケーキセット1,550円
※ドリンクはコーヒーか紅茶から選べます

About Shop
Cafe Next-door(カフェ・ネクストドア)
神奈川県横浜市中区元町2丁目96
営業時間:11:00~18:30
定休日:月・木

園果わたげ

ウフ。編集スタッフ

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ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。

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