山陽、城東、学芸館など8強 秋の岡山県高校野球

 来春のセンバツにつながる秋の岡山県高校野球大会(山陽新聞社後援)第2日は24日、倉敷市のマスカットスタジアムと市営球場で2回戦残り5試合を行い、2季連続の甲子園を目指す山陽、城東、学芸館、創志学園、総社南が8強入りを決めた。

 山陽は3―2で光南に競り勝った。田内の適時打などでリードを奪い、三浦、三宅の継投で反撃をしのいだ。城東は右腕国定の粘投で玉島商を4―3で下し、学芸館はエース沖田が8回を零封し金光学園を7―0で退けた。創志学園、総社南はコールドで快勝した。総社南は34年ぶりの秋8強。

 第3日の30日は同スタジアムで岡山東商―学芸館、倉敷工―城東、総社南―山陽、美咲町のエイコンスタジアムで創志学園―理大付の準々決勝を行い、勝者が岡山開催の中国大会(10月27日開幕)の出場権を得る。

 ▽2回戦

山陽

020100000|3

000001100|2

光南

▽二塁打 三浦、金尾、清水、岡本、村上▽暴投 村上

 【評】山陽は二回2死から反橋、三浦の連続短長打で先制し、四球を挟んだ一、二塁で田内が中前適時打。追加点が四回の押し出し死球による1点にとどまる中、右翼守田の好守と三浦、三宅の継投で逃げ切った。

 光南は4安打の岡本ら打線は活発だったが、決定力を欠いた。

玉島商

100100100|3

20110000×|4

城東

▽三塁打 伴▽二塁打 石川2、宮野▽暴投 国定2

 【評】城東が競り勝った。先制を許した直後の一回、太田の左前適時打と国竹の犠飛で逆転。3―2の四回は伴のスクイズで手堅く加点した。先発国定は再登板と合わせ7回2/3を2失点と粘投した。

 玉島商は三、六回の2度の無死満塁で無得点に終わるなど17残塁。再三の好機を生かせなかった。

学芸館

110100202|7

000000000|0

金光学園

▽三塁打 古謝、明楽、坂本▽二塁打 中川、高橋

 【評】学芸館は投打に隙なし。13安打の打線は一回2死から古謝、坂本の連続長短打で先制し、その後も沖田のスクイズ、坂本の適時三塁打などで小刻みに加点。先発沖田は8回を9奪三振、無四球無失点と力投した。

 金光学園は散発3安打に終わり、三塁を踏めなかった。

商大付

000010|1

208001x|11

創志学園

(六回コールド)

▽三塁打 豊島、遠藤▽二塁打 賀陽▽暴投 高橋

 【評】創志学園は2―0の三回に一挙8得点。賀陽の適時二塁打、亀谷と豊島の2点適時打など7安打と3四球で10者連続出塁、8者連続得点と攻め立てた。先発で4回を1四球のみに抑えた右腕宮上の好投も光った。

 商大付は守備が乱れた。五回に遠藤の左越え三塁打を足場に一矢報いた。

総社南

4040000|8

0000000|0

就実

(七回コールド)

▽二塁打 中曽、岸本▽暴投 中曽▽捕逸 布井2

 【評】序盤に畳みかけた総社南が快勝した。一回は四球やバッテリーエラーにも乗じ、柏谷、中曽の適時打などで4点先行。三回も押し出し四球や柏谷の2点適時打などで4点を加えた。投げては1年生左腕中曽が7回を3安打に封じた。

 就実は4投手が計10四死球と乱調。打線も振るわなかった。

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