コソボで襲撃、警察官が死亡 セルビア系関与、緊張懸念

24日、コソボ・プリシュティナで、死亡した警察官を追悼するクルティ首相(手前)(ゲッティ=共同)

 【ウィーン共同】コソボのクルティ首相は24日、北部で警察官が襲撃され死傷したとX(旧ツイッター)で明らかにした。AP通信によると襲撃には戦闘服を着た多数のセルビア系が関与した。警察官1人が死亡、襲撃者側は3人が死亡し6人が逮捕された。大量の武器や弾薬などが見つかったという。

 セルビアの自治州だったコソボは2008年に独立を宣言。セルビアは認めず対立状態が続く。コソボではアルバニア系住民が多数派でセルビア系は少数派。

 トラックがふさいでいた橋に派遣された警察部隊が襲撃されたという。クルティ氏は襲撃者について「コソボに戦いに来た組織されたプロの一団」だと指摘しセルビアが支援したと訴えた。

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