アルメニアに1050人が避難 迫害恐れ、係争地カラバフから

24日、アルメニア南東部の村の検問所を車で通過するナゴルノカラバフからの避難民(ロイター=共同)

 ロイター通信は24日、アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフに暮らす多数派のアルメニア系住民が避難を開始したと報じた。アルメニア政府は同日、1050人が入国したと発表した。ロイターによると、ナゴルノカラバフのアルメニア系住民は約12万人とされ、迫害を恐れてほぼ全員が移住を望んでいるという。

 本国への移住が本格化すれば、ナゴルノカラバフを自国領土と見なすアゼルバイジャンによる統合が一気に進む可能性もある。アルメニアによると、19~20日のアゼルバイジャンの軍事行動で200人以上が死亡、約400人が負傷した。

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