犬にとっては『余計なお世話』かもしれない行動4選!大切だからこそ意識すべき正しい距離感とは

1.家にいるときは常にかまっている

犬は大好きな飼い主さんと遊んだり、スキンシップを取ったりすることに幸せを感じます。飼い主さんからしても、愛犬との触れ合いは幸せなことだと思いますし、時間があれば放っておくよりもできる限りかまってあげたいと思うことでしょう。

しかし、いくら大好きな飼い主さんであれば、いつでもかまわれ続けると疲れたりストレスを感じたりすることがあります。犬は基本的に1日のうち12~15時間寝る動物ですし、ひとりで落ち着いて過ごしたいときもあるのです。

そのため、飼い主さんが家にいるときは常に抱っこしていたり、休んでいるところを起こされて遊んだりスキンシップをしたり、という接し方は、犬に負担をかけてしまう可能性があります。

留守番時間の長い犬の場合、寂しさを感じないようにと、家にいるときに必要以上にかまってしまうこともあると思います。しかし、それが行き過ぎると、飼い主さんが家にいるときといないときの差が激しく、余計に留守番時の寂しさを感じやすくなってしまうこともあるので注意しましょう。

2.頻繁にシャンプーをする

散歩などで少し体が汚れたり、体のにおいがするようになったりすると、「清潔にしてあげた方がいい」と思ってシャンプーをすることがあるでしょう。確かに体を清潔に保つことは、健康管理のために必要なことですが、頻繁にシャンプーをするのは犬の体に負担をかけてしまうので注意してください。

シャンプーをすると、汚れだけでなく犬の皮膚や被毛を守るために必要な皮脂も洗い流してしまいます。古い皮脂などは除去すべきですが、頻繁に洗うと必要以上の洗浄されて皮膚や被毛が乾燥したり、バリア機能が働かなくなったりしてしまうのです。

健康な成犬の場合、1か月に1回程度を目安にシャンプーをするようにしましょう。それ以外で汚れてしまった場合は、シャンプーを使わずぬるま湯だけで部分的に洗ったり、濡れタオルで拭いたりといった対応をすることをおすすめします。

3.毛布を体にかける、ベッドを整える

愛犬が寝ている様子を見て、布団や毛布を体の上にかけてあげたくなることはありませんか?確かに真冬のように寒い季節では、布団をかけてあたたかくしてあげたいと思うことは、愛犬への思いやりだと思います。

しかし、基本的に動物は体の上に何かをかけて眠るということをしませんし、不快感や抵抗感を感じることも少なくありません。もちろん、布団をかけた後、犬が心地よさそうに眠り続けていれば問題ありませんが、立ち上がったり、体を振ったりして布団をどけるような行動が見られた場合は、改めて掛け直す必要はありません。

また、愛犬のベッドがぐちゃぐちゃになっているときに、ついきれいに整えたくなることもあるでしょう。しかし、犬は自分で毛布をずらしたりマットを掘ったりして、寝心地がいい状態になるように、整えていることもあります。

ベッドが多少乱れていても、こまめに直さず日中はそのままにしておいてあげてください。きれいに整えたり、抜け毛を掃除したりするのは、外出前や朝起きたときなど1日1~2回でいいでしょう。

4.他の犬と無理やり遊ばせようとする

愛犬が楽しく過ごせるようにと、犬の友達を作ったり、犬同士で遊べる機会を用意したりする飼い主さんも多いと思います。散歩で公園に行ったり、時間があるときはドッグランなどに連れて行ったりして、他の犬と遊べるようにしてあげるということもあるでしょう。

しかし、犬の中には犬と一緒に走り回って遊ぶことが好きな犬もいれば、そうではない犬もいます。他の犬とは軽く挨拶をする程度でいいと感じている犬もいますし、触れ合うこと自体があまり得意ではない犬もいるのです。

もちろん、他の犬と楽しく遊べることはいいことだと思いますが、犬が嫌がっている様子を見せている場合は無理強いする必要はありません。他の犬に対して攻撃的になったりパニックになったりする場合は、犬に対する社会化トレーニングが必要ですが、冷静に挨拶できるのであれば、無理に遊ばせなくてもいいと思います。

飼い主さんとおもちゃで遊んだり、他の人にかまってもらったりする方が好きな犬もいるので、愛犬が本当に楽しいと思えるような遊びや散歩を提供してあげるように心がけましょう。

まとめ

愛犬のことが大好きで、大切に思っている飼い主さんは、愛犬が喜ぶことをしてあげたいと思うものですよね。愛犬が快適で、楽しく暮らせるように、様々なことをしてあげたいと思うのは当然ですが、その内容によっては「余計なお世話」になってしまうこともあります。

人間にとってはうれしいことでも、犬にとっては負担やストレスになってしまうこともあるのです。犬のことをしっかりと理解したうえで、本当に愛犬が喜ぶことは何かを考えてあげましょう。

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