紅葉、冬山安全を祈る 山形・蔵王地蔵尊の秋季大祭

紅葉とスキーシーズンの安全を祈願した蔵王地蔵尊秋季大祭=山形市

 蔵王山頂付近に鎮座する蔵王地蔵尊の秋季大祭が24日、山形市の蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅近くで行われ、関係者らが本格的な紅葉やスキーシーズンを前に観光客の安全を祈願した。

 同日午前10時半ごろの山頂駅(標高1661メートル)付近の気温は11度ほどで、時折晴れ間がのぞいた。祝詞に続き、関係者が玉串をささげ、蔵王地蔵尊保存会の岡崎宏一会長が「紅葉が心配されたが、色づき始めた。冬に向けて予約も順調で、蔵王を安全に楽しんでほしい」とあいさつした。

 大祭に居合わせた登山客の砂野嘉子さん(77)=宮城県大河原町=は「秋の大祭を目にするのは初めて。毎月訪れているが、蔵王は四季を通じた楽しみがある場所」と話していた。

 同駅周辺の紅葉は例年より1週間ほど遅いが、山頂付近は色づき始めているという。

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