福井県福井市毛矢3丁目の毛矢黒龍神社で9月23日、秋季例大祭があり、女性が担ぐ女みこしが登場した。同神社によると初めての取り組みで、威勢良く練り歩いた。
少子化で担ぎ手が少なくなった子どもみこしに代わり、伝統を受け継いでもらおうと、山本隆重宮司（77）が、親戚が氏子で同神社にゆかりのある松木海穂（みほ）さん＝同市＝に企画を依頼。友人らへの呼びかけで市内を中心に20～40代の22人が集まり、伝統工芸アイドル「さくらいと」の5人も参加した。
同神社でのおはらいの後、男みこしの先導で出発。約5キロを2時間余りかけて歩き、「わっしょいわっしょい、そいやそいや」とかけ声が響くと、多くの住民が家の前に出て手を合わせた。
⇒「男性のシンボル」持った天狗は登場せず…
山本宮司は「想像以上の大勢の方に協力してもらい、地域に元気を取り戻してくれた」と感謝を示し、松木さんは「地域のつながりを再認識できる機会になり、参加者にとっても貴重なひとときになったのでは」と話していた。
