ブッダ・インターナショナル・サーキットで開催されている2023年MotoGP第13戦インドGP。9月24日にMotoGPクラスの決勝レースが行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは3位表彰台を獲得。フランコ・モルビデリは7位で終えている。
モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのクアルタラロとモルビデリは、非常に厳しいライディングコンディションに立ち向かい努力を実らせた。うだるような暑さと湿気のなかでトップアスリートとしてのパフォーマンスを披露し、クアルタラロは3位表彰台を獲得。モルビデリは大勢のライバルとバトルしながら合計8つポジションを上げて7位でチェッカーを受けた。
ふたりの予選結果は8番手と17番手だったが、ルカ・マリーニとアレックス・マルケスが出場を取りやめたため、クアルタラロとモルビデリはそれぞれ7番グリッドと15番グリッドからスタート。
クアルタラロはオープニングラップを6番手で終了。上位グループに加わって一時4番手につけたあと、5位に後退してポジションをキープした。6ラップ目には前を走るマルク・マルケス（ホンダ）が転倒したため再び4番手に上がったが、この時点で3番手のフランセスコ・バニャイア（ドゥカティ）との差は約1秒。
この差をなかなか詰めることができず、また後方からの追い上げもなかったため単独走行の状態が続いていた。ところが14ラップ目にバニャイアが転倒し、クアルタラロは自動的に表彰台圏内へ。
最終ラップでは2番手のホルヘ・マルティン（ドゥカティ）を追い詰めたが、わずかに届かず、そのまま3位でチェッカーを受けた。トップとの差は8.855秒だった。
一方のモルビデリは15番グリッドから絶好のスタートを決めて一気に9番手へ浮上。6ラップ目のマルケスの転倒で8番手に上がったあと、後方にヨハン・ザルコとファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ともにドゥカティ）が迫り接近戦を展開した。
その後も約6ラップにわたり追撃を抑えていたが、残り10ラップでザルコが先行。その一方でジャンアントニオを振り切り、またアレイシ・エスパルガロ（アプリリア）のリタイアやバニャイアの転倒により7番手に浮上することとなった。終盤でマーベリック・ビニャーレス（アプリリア）に追い上げられたものの抑えきり、トップから16.946秒差の7位でゴールした。
この結果、クアルタラロは合計105ポイントでランキング11位、モルビデリは合計77ポイントでランキング12位をそれぞれキープ。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPは合計182ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計125ポイントでコンストラクターズ・ランキング4位となっている。
ファビオ・クアルタラロ（決勝：3位）
「本当にタフなレースだった。すべてを使い切った。ストレートの加速で大きく遅れてしまったが、クルーチーフからはベストレースだったと言ってもらえたので、今日はよく眠れそうだよ」
「まったく、何というレースなんだろう！ 僕たちはひとつのミスもなく走り切り、ウイーク全体を通してもかなり充実していたと思いう。今はとても満足しており、今後もこのようなレースができるよう期待しているよ」
「僕たちは常にクレバーでいることが重要で、ときに今日のようなチャンスが巡ってくれば、それをつかみにいかなければならない。最後までプッシュし続けたが、タイヤはぎりぎりの状態だったので、3位は最大限の結果。この表彰台を喜ぶべきだろう」
フランコ・モルビデリ（決勝：7位）
「今日のレースをエンジョイすることができた。グリッド15番手からの挽回はとても難しいことなので、これほど多くポジションを上げ、いくつかのバトルに加われたことは良かったと思っている。後半はただペースを守ってゴールを目指していった。3位と7位という結果はチームにとっても素晴らしいもので、僕たちにはそれだけの実力がある。この結果でチームの士気も上がるよ」
