知られざる記録映画の巨人の軌跡を検証する『没後10年 姫田忠義回顧上映』の上映プログラム、トークゲストが決定

1970年代から日本各地の豊かな伝統的暮らしを数々のフィルムに収めてきた記録映像作家、姫田忠義。

フィルム作品119本、ビデオ作品150本にのぼる膨大な記録映画を残しながら、上映機会が限られているためにこれまで全貌を掴むことができなかった。そこで今年没後10年を迎えるにあたり、11月27日(月)よりアテネ・フランセ文化センターにて『没後10年 姫田忠義回顧上映』を開催。6日間にわたって、16プログラム23作品を一挙上映する史上はじめての大規模回顧上映となる。知られざる記録映画の巨人の全貌を、連日多彩なトークゲストを迎え検証する。

さらに、代表作『越後奥三面―山に生かされた日々』は、この回顧上映のためにデジタルリマスター版を制作。高精細4Kスキャンによって甦った本作をお披露目する。全上映作品は下記の通り。

没後10年 姫田忠義回顧上映

主催:民族文化映像研究所/共催:アテネ・フランセ文化センター/事務局:今井友樹 企画・プログラム:遠藤協/助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成] 回顧上映URL:https://minneiken.wixsite.com/tadayoshi-himeda ©民族文化映像研究所

『越後奥三面―山に生かされた日々』(1984年/145分/16mm→D C P)

『越後奥三面 第二部―ふるさとは消えたか』(1995年/154分/16mm)

『奥三面の熊オソ』(1984年/16分/16mm)

『奥三面の「ドォ」つくり』(1984年/16分/16mm)

『ぜんまい小屋のくらし』(1984年/25分/16mm)

『山に生きるまつり』(1970年/38分/16mm)

『椿山―焼畑に生きる』(1977年/95分/16mm)

『竹縄のさと』(1978年/36分/16mm)

『からむしと麻』(1988年/55分/16mm)

『越前和紙』(1990年/57分/16mm)

『奥会津の木地師』(1976年/55分/16mm)

『うつわ─食器の文化』(1975年/41分/16mm)

『奄美の泥染』(1989年/31分/16mm)

『アマルール─大地の人 バスク』(1981年/105分/16mm)

『カタロニアの復活祭』(1988年/57分/16mm)

『越後二十村郷・牛の角突き』(1981年/41分/16mm→ビデオ)

『龍郷のアラセツ─ショチョガマ・平瀬マンカイ』(1982年/31分/16mm)

『金沢の羽山ごもり』(1983年/46分/16mm)

『寝屋子─海から生まれた家族』(1994年/57分/16mm)

『豊松祭事記』(1977年/94分/16mm)

『イヨマンテ─熊おくり』(1977年/103分/16mm)

『チセアカㇻ─われらいえをつくる』(1974年/57分/16mm)

『シシㇼムカのほとりで─アイヌ文化伝承の記録』(1996年/152分/16mm)

[トークゲスト]連日16:00の回上映後に登壇

◾️11月27日(月)

田口洋美(民俗学者)/伊藤碩男(民族文化映像研究所)

◾️11月28日(火)

寺尾紗穂(シンガーソングライター・エッセイスト)/今井友樹(民族文化映像研究所)

◾️11月29日(水)

小沼純一(音楽・文化批評家)/姫田大(フルート奏者・民族音楽学)

◾️11月30日(木)

菅豊(民俗学者)/小原信之(民族文化映像研究所)

◾️12月1日(金)

伊藤碩男/澤幡正範(民族文化映像研究所カメラマン)

◾️12月2日(土)

マーク・ノーネス(映画研究者)

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