ビッグモーターを提訴の女性 愛車のアウディを「廃車にするしかない」と噓つかれ中古車を購入させられたと訴え 4時間にわたって購入迫ったか

中古車販売大手のビッグモーターの名古屋の店舗に、車の修理を依頼した女性が「廃車にするしかない」「アウディに価値はありません」などと店員にウソをつかれ、別の車を無理やり購入させられたと主張して、218万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。

「ビッグモーターが非を認めて謝罪し、賠償金を払っていただきたい」こう話すのは、名古屋市内に住む女性です。訴状によりますと、女性は去年8月、名古屋にあるビッグモーターの鳴海店で愛車のアウディA4の車検を受けましたが、車検を終えた2か月後に故障したため再び店に修理を依頼。

すると、担当者から「修理には多額の費用がかかる」「廃車にするしかない」などと言われ、代わりに店にある中古の軽乗用車の購入を勧められました。

女性は「たばこの臭いがする」などと購入する意思が無いことを伝えましたが、4時間以上に渡って購入を迫られ、愛車のアウディを1万円で下取りに出した上で、軽乗用車を103万円で購入する契約を結んだということです。

「廃車にするしかない」と言われた愛車は

しかし購入した軽乗用車には不具合が多く、不審に思った女性がアウディが本当に廃車になっているか運輸局に問い合わせたところ、廃車されず別の会社に転売されていたことも発覚しました。

(提訴した女性)
「『廃車にお金がかかってもそちらには請求しません』と言われた。そういう嘘を平気で並べる」

女性とその弁護士は、アウディには100万円以上の価値があり、購入した軽乗用車の価格は25万円が妥当だと主張。ビッグモーターと兼重宏行前社長に対し、218万円の損害賠償を求めています。

(提訴した女性)
「人としてそれだけ嘘を並べて、人をだまして利益を得ようとする。残念でならない」

今回の訴えに対してビッグモーターはCBCテレビの取材に「係争中の案件のため回答は控えさせていただきます」とコメントしています。

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