【ワシントン共同】英紙フィナンシャル・タイムズ（FT）電子版は24日、先進7カ国（G7）などがロシア産原油の取引価格に上限を設けている制裁を巡り、大半が回避されている可能性があると報じた。制裁は上限価格を超える取引に海上輸送の保険を契約させないことが柱だが、8月に輸送されたロシア産のうち、75％近くにG7などの保険が付帯されていなかったと分析した。
ロシアのウクライナ侵攻が長期化する中、G7による経済制裁を逃れるためのロシアの手段について「ますます巧妙化しつつあることを示唆している」と指摘した。G7の制裁戦略の実効性が改めて問われそうだ。
制裁はロシアの戦費削減が狙い。
