“J3ライセンス組”青森が2位ソニーと勝ち点で並ぶ! 大混戦の今季も残りわずか…いよいよ佳境へ【JFL第22節】

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24〜25日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第22節の3試合が各地で行われた。

◆“3度リードも…” 6位 高知ユナイテッドSC

“J3ライセンス組”の一角をなす高知。県勢初のJ3参入に向けた最低ラインが2位以内確保という状況のなか、今節はその2位に座るソニー仙台FCとのアウェイゲームに。勝って3連勝とし、なるべく勝ち点差を縮めておきたいところだ。

気合い十分のチームは開始2分で先制。右サイドからのクロスにMF新谷聖基が飛び込むと、一度はシュートをブロックされるも、こぼれ球を自ら強引に詰め込んでネットを揺らす。前節までの19試合で「19」得点「15」失点と堅守速攻をウリにするチームにとってこの上ない滑り出しだ。

前半終了間際に追いつかれるも、59分に自陣でのボール奪取から高速カウンターを仕掛け、最後は天皇杯2回戦・ガンバ大阪戦のゴールも記憶に新しいFW小林心が右足シュートを流し込む。敵地で勝ち越しに成功したなか、2失点目が痛かった。

73分、高知はソニーDF後藤裕二の右サイドからのドリブル突破に対して2人がかりで対応にあたるも、2人ともかわされてボックス内まで侵入される。ラストパスを走り込んだMF伊藤綾汰に流し込まれた。

それでも86分にMF樋口叶のゴールで3度目のリードを奪うが、90+3分に悪夢。ソニーに押し込まれた状態から目線を左右に振られ、最後は対角の浮き玉に走り込んだMF瀬尾純基にスライディング弾を叩き込まれる。最終スコアは3-3。高知は痛恨のドローで7位後退となった。

◆“重鎮の1発から逆転勝利” 4位 ラインメール青森

その一方、高知とともに“J3ライセンス組”の青森は逆転勝利だ。ホームにレイラック滋賀FCを迎え撃つと、36分にDF長倉颯の軽率なミスから先制点を奪われるも、54分に37歳の重鎮MF岩間雄大がスーパーミドルを突き刺して同点とする。

続く63分にはGK廣末陸のフィードから敵陣深くへ押し込み、最後はFC町田ゼルビアから期限付き移籍中のDF青木義孝が右足弾。76分に追いつかれた際は勝ち点「3」に向けて暗雲が立ち込めるも、迎えた81分、青木義が左CKにファーサイドからダイレクトボレーを突き刺し、これが決勝点となった。

期限付き移籍1年目の昨季JFL全試合出場を達成し、青森で2年目を迎えた青木義が2得点の活躍。3-2で勝ち切った青森は3位に再浮上となり、1試合消化が多いとは言え、2位ソニーと同勝ち点「32」に。2位以内の確保、青森県勢2番目のJ3参入に向け、視界が開けた格好だ。

◆“J3ライセンス組”の現在地

1位 Honda FC(勝ち点42/得失点+21/試合数21)

2位 ソニー仙台FC(32/+9/20) ※1

・・・

3位 ラインメール青森(32/+5/21)

5位 ヴィアティン三重(29/+5/21)

7位 高知ユナイテッドSC(28/+4/20)

9位 ヴェルスパ大分(28/-1/20)

(※1)4チームは2位以内確保がJ3参入の最低ライン

◆“J3ライセンス組”の次節(第23節)

10月1日(日)

[13:00]

ラインメール青森 vs 沖縄SV(最下位)

ヴェルスパ大分 vs ミネベアミツミFC(13位)

高知ユナイテッドSC vs レイラック滋賀FC(6位)

ヴィアティン三重は試合なし

◆JFL第22節

9月24日(日)

ラインメール青森 3-2 レイラック滋賀FC

ソニー仙台FC 3-3 高知ユナイテッドSC

9月25日(月)

FCマルヤス岡崎 1-1 ヴェルスパ大分

9月23日(土)

ブリオベッカ浦安 1-0 クリアソン新宿

FCティアモ枚方 1-2 鈴鹿ポイントゲッターズ

ミネベアミツミFC 1-3 Honda FC

ヴィアティン三重 4-3 東京武蔵野ユナイテッドFC

※今節試合なし

沖縄SV

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