兼職問題で福田氏会見「受け入れざるを得ない」 斎藤市議が秘書辞職

記者会見する福田氏=25日午前、県庁記者クラブ

 立憲民主党県連代表の福田昭夫(ふくだあきお)衆院議員は25日、県庁記者クラブで記者会見し、日光市議と兼職する自身の公設秘書が24日付で秘書を辞職したと説明した。

 福田氏は7月1日付で、同党の斎藤久幸(さいとうひさゆき)日光市議を公設第1秘書に採用していた。

 福田氏は、斎藤氏から提出された辞職願を受理したと報告し「(兼職は)法律にも国会の各会派の申し合わせにも反していないのに、彼に批判が集まって気の毒に思う。そういう意味で辞職の申し入れを受け入れざるを得なくなった」と話した。

 地方議員と秘書の兼職については「こんなにいい仕組みはない」と改めてメリットを主張。現行法では国会議員が認めれば兼職できることに触れ「法律が不十分なら法改正をするのが民主主義的な手続きだ。議論や法改正もせず、マスコミに批判されたから秘書を辞めさせるのは軽率だ」と訴えた。

 兼職が確認できれば秘書を交代させるか地方議員を辞職してもらうとしている自民党の方針も批判した。

 公費から支出される秘書給与と議員報酬の「二重取り」との批判に対しては「真摯(しんし)に受け止めて私も含めて国会と政府が臨時国会を開き、真剣に対応しなければならない」と述べた。

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