トンネルじん肺で2人和解 第7陣集団訴訟、福井は全て終結

報告集会で和解への思いを話す原告の上沢孝浩さん(左端)=25日午後、福井市

 トンネル建設工事に従事した作業員らが、じん肺になったとして工事を請け負ったゼネコンに損害賠償を求めて全国7地裁に提訴した第7陣集団訴訟の福井訴訟は25日、福井地裁(加藤靖裁判長)で原告2人の和解が成立した。原告側によると、ゼネコンなど20社が計2700万円を支払う。

 福井訴訟は、患者と遺族の原告計19人が昨年2月、慰謝料など計5億2800万円を求めて提訴。うち17人の和解が今年8月に成立しており、今回の2人の和解で全てが終結した。第7陣訴訟は熊本地裁で続いている。

 原告で宮城県在住の上沢孝浩さん(68)は「初めての裁判で不安だったが、今日を迎えられほっとしている」と語った。

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