アクシオム・スペース、3回目の商業有人宇宙飛行を2024年1月以降に実施予定

アクシオム・スペース(Axiom Space)は2023年9月13日に、同社にとって3回目の商業有人宇宙飛行ミッション「Ax-3」を2024年1月以降に実施すると発表しました。参加する4人の宇宙飛行士は全て欧州出身の民間人です。

【▲ Ax-3ミッションに参加する4人の飛行士。左からマーカス・ヴァント飛行士、ワルテル・ヴィラデイ飛行士、マイケル・ロペス=アレグリア飛行士、アルパー・ゲゼラフチ飛行士 (Credit: Axiom Space)】

Ax-3はスペースXの「クルードラゴン」宇宙船を使用する有人宇宙飛行ミッションです。クルードラゴンを搭載した「ファルコン9」ロケットは米国フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられた後に国際宇宙ステーション(ISS)へドッキングし、クルーは科学実験やアウトリーチ活動などを14日間に渡りISSで実施するということです。

Ax-3のクルーは、コマンダーを務めるマイケル・ロペス=アレグリア(Michael López-Alegría)宇宙飛行士、パイロットを務めるワルテル・ヴィラデイ(Walter Villadei)宇宙飛行士、ミッションスペシャリストのアルパー・ゲゼラフチ(Alper Gezeravci)宇宙飛行士とマーカス・ヴァント(Marcus Wandt)宇宙飛行士です。

【▲ クルードラゴンで談笑する飛行士たち。左からヴァント飛行士、ヴィラデイ飛行士、ロペス=アレグリア飛行士、ゲゼラフチ飛行士(Credit: Axiom Space)】

ロペス=アレグリア飛行士はアクシオム・スペース初の商業有人宇宙飛行ミッション「Ax-1」でもコマンダーを務めており、今回が2回目の飛行となります。ヴィラデイ飛行士はイタリア空軍出身で、2023年6月29日に実施されたヴァージン・ギャラクティックの商業有人サブオービタルミッション「Galactic 01」に参加し、イタリア人として初の商業サブオービタル飛行を経験しました。ゲゼラフチ飛行士はトルコ初の宇宙飛行士となります。ヴァント飛行士はスウェーデン出身で、2022年11月に欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士候補者に選ばれました。

なお、アクシオム・スペースはこれまでに商業有人宇宙ミッションを2回成功させています。1回目の「Ax-1」は2022年4月に実施され、17日間の宇宙滞在を行いました。2回目の「Ax-2」は2023年5月に行われ、9日間のミッションに成功しました。

Source

  • Image Credit: Axiom Space, SpaceX
  • Axiom Space \- Axiom Space Announces Astronauts for Third Mission to ISS
  • Axiom Space \- Axiom Mission 3
  • NASA \- NASA, Partners Clear Axiom Space’s Third Private Astronaut Crew
  • ESA \- ESA presents new generation of astronauts

文/出口隼詩

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