JR大阪駅北側の再開発区域「うめきた2期（グラングリーン大阪）」について、開発事業を手がける三菱地所などは25日、2024年9月に先行街開きをすると発表した。約4.5ヘクタールの都市公園「うめきた公園」の南側全面と北側の一部がオープンするほか、ホテルや商業施設などが入る北街区の賃貸棟（地上26階、地下3階）も開業する。
この日、公園の建設現場などを報道陣に公開した。公園南側のイベントスペース（約1500平方メートル）など3施設の大屋根が姿を現したほか、南北の街区をつなぐS字形の歩行者デッキ「ひらめきの道」（全長約400メートル）が半分ほど出来上がっていた。
うめきた2期は大阪駅と2階、地下1階で直結。敷地の半分を占めるうめきた公園は大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級で、1万人規模の催事が可能なイベントスペースと芝生広場（約4千平方メートル）を整備する。
公園の北側では、建築家の安藤忠雄氏が設計・監修するイノベーション（技術革新）の展示施設なども来年9月に先行開業する。近くの北街区賃貸棟にも、イノベーションを起こすための施設が入る。
一方、うめきた2期の南に位置する南街区でも、オフィスなどが入る賃貸棟を整備しており、25年春ごろに開業する見込み。全体の街開きは27年度を予定している。（大島光貴）
