越冬へ「タカの渡り」ピーク 淡路島上空で上昇気流に乗る「タカ柱」確認 あっという間に…

何羽もの個体が上空へと舞い上がる「タカ柱」=25日午後、淡路市内

 日本国内で生息するサシバなどのワシタカ類が、越冬のため東南アジア方面へと移動する秋の風物詩「タカの渡り」がピークを迎えている。通過点の兵庫県淡路島上空では、上昇気流に乗って集団が旋回して高度を上げる「タカ柱」が見られた。

 サシバは体長50センチ前後。日本などで繁殖する夏鳥で、秋になると本州から四国、九州と南下して東南アジアへ向かう。近年は里山の荒廃などで個体数が減少し、環境省レッドリストで絶滅危惧2類に指定されている。

 淡路市内では、朝から次々と上空を通過するサシバやハチクマが確認できた。10羽以上が気流に乗って上昇する姿も見られ、勢いよく滑空するとあっという間に見えなくなった。(風斗雅博)

© 株式会社神戸新聞社