突然の給食停止でトラブルとなっていた(株)ホーユーが破産開始決定 負債約16億8,000万円

(株)ホーユー(広島市中区)は9月25日、広島地裁より破産開始決定を受けた。
破産管財人には二國則昭弁護士(弁護士法人広島みらい法律事務所、同市中区八丁堀2-31)が選任された。
負債総額は約16億8000万円。

保温材の開発・販売を目的に設立したが、開発段階で計画が頓挫したことから、役員を刷新して焼肉店へと業態変更。また、学校食堂等の営業権獲得に向けても動き、配達飲食サービスを開始した。各地の学校や官公庁を対象に給食提供や食堂運営を手掛け、積極的な新規出店と入札への参加により、一時は西日本を中心に180拠点を構えていた。

2016年11月期には売上高15億4484万円を計上したが、同期は1億円を超える焦付の発生などもあり、大幅な赤字計上から債務超過に転落した。以降は価格競争が進み、入札案件も思うように落札できず、リストラを含めた業容縮小を余儀なくされていた。近年は「新型コロナウイルス」感染拡大に伴う休校などの影響に加え、食材価格および人件費の上昇や、コロナ禍での返済猶予の終了などから資金繰りが限界に達し、今回の措置となった。

なお、関連のびほく(株)(広島市中区)およびミールサービス(有)(同所)についても、近日中に広島地裁へ破産を申請する予定。

※(株)ホーユー(TSR企業コード:740353411、法人番号:5240001024325、広島市中区舟入本町17-1、設立1994(平成6)年7月、資本金1000万円)
※びほく(株)(TSR企業コード:742017613、法人番号:9240001017481、同所)
※ミールサービス(有)(TSR企業コード:742054675、法人番号:4240002022031、同所)

© 株式会社東京商工リサーチ