広島市中央図書館移転で新たな費用 不動産取得費とは別に「賃借料」がかかることが判明 広島市「賃借料は現時点では明らかにできない」

広島市の中央図書館の移転計画に関して、広島市は25日、不動産取得費以外に、賃借料が発生することを明らかにしました。市は賃借料について「現時点で明らかにすることはできない」としています。

広島市は、中央図書館について、広島駅前の「エールエールA館」の8階から10階まで3つのフロアに移転させることを計画しています。

市は、この3つのフロアなどの不動産取得費を、約72億円としています。

しかし、25日に開かれた市議会で、不動産取得費用とは別に、新たに賃借料が発生することが明らかになりました。

市によりますと、賃借料が発生するのは、閉架書庫として利用する7階と地下2階の一部、約1000㎡です。市はこのスペースについて、買い取りを前提に交渉していましたが、地権者が多数にわたることなどから、まずは賃借することにしたと説明しています。

25日の市議会でも、議員から賃借料を含めた移転にかかる費用の総額について問われましたが、広島市は「賃借料も、買い取る場合の取得費も現時点で示すことは難しい」と答えるにとどめました。

中央図書館の移転費用を巡っては、不動産取得費が基本計画として公表された概算額から約7億円増額されています。市は「地価や建築単価の増加が、主な要因」としています。

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