非医療スタッフとして働く

意外でしょうか? 国境なき医師団で働くスタッフの半数は医療以外の人材です。

「国境なき医師団」だから、医師しか参加できないのでは? そんな風に考えている方、多いと思います。 でも実は、私たち国境なき医師団の海外派遣スタッフの半数は、非医療系の人材。たとえば財務や人事の経験、物流や車両整備のスキルも、命を支える大切な力のひとつなのです。 国境なき医師団では、海外で活動する医療スタッフ・非医療スタッフを年間を通して募集しています。 次はあなたが一歩を踏み出してみませんか。

国境なき医師団の非医療スタッフあなたの力が生かせる職種は?

医療スタッフと非医療スタッフがチームとなって活動し、人道危機下の医療ニーズに迅速に応えています。

アドミニストレーター

活動に不可欠な「お金と人材」を管理する、財務・人事の職種です。プロジェクトの予算配分と予実管理、現地スタッフの採用や雇用契約の管理などを担います。

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ロジスティシャン

物資の調達や在庫管理から、水や電気の供給、車両の管理、施設の建築や保守管理、プロジェクトの安全管理など、医療援助活動に必要な幅広い業務を担います。

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プロジェクト・コーディネーター

プロジェクトの責任者として医療・非医療スタッフをまとめ、プロジェクトの運営管理を行います。現地の政府機関などとの連携も担います。

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スタッフインタビュー

ロジスティシャン 村元 菜穂

「地震だ!」10月7日、アフガニスタン。大きな揺れを感じた時、私は同僚と建物の10階にいました。多くの負傷者をどう受け入れるか、嵐のような時間が始まり……

アドミニストレーター 畑井 珠恵

多くの方からお預かりした寄付が正しく使われているか、財務担当として厳しく見ています。ある日、イラクで「ホットココア」の支払い申請が。そこにはある理由が……

ロジスティシャン 小口 隼人

医療援助の土台となる幅広い業務を担うロジスティシャン。初派遣のスーダンでは、荒野のただ中の避難民キャンプに診療所を作ることに。期限は2週間──。

プロジェクト・コーディネーター 下山 由華

国籍も職種も異なるスタッフが、一つのチームとして働く国境なき医師団。皆が同じゴールを目指せるようになった、ある言葉があります。それは……

アドミニストレーター

医療従事者でない私が、まさか国境なき医師団で働くとは。財務と人事の募集があると知り、企業での経験を生かせると直感。赴任した現場で驚いたのは……

ロジスティシャン 大西 基弘

パイロットから国境なき医師団へ。初めての派遣で、難民キャンプで生活物資の配布に携わりました。難民の女性にかけられたある言葉が忘れられません。それは……

プロジェクト・コーディネーター 上西 里菜子

さまざまな国籍のスタッフが共に働く国境なき医師団。多様な価値観が人生を豊かにしてくれました。しかしこれまでには苦い失敗もあり……

アドミニストレーター 辻 直行

子どもの独立を機に考えた、「自分がやりたい仕事は何か」。33年勤めた広告代理店を辞め、国境なき医師団へ。人事や経理の本質は万国共通です。この転身の満足度は……

ロジスティシャン 吉田 由希子

国境なき医師団の特徴の一つは迅速さ。「命を救う」という目的の下スタッフが団結し、電気や水道を備えた医療施設が一気に完成するのです。その中で鍛えられた力は……

最初の一歩はここから! 説明会・イベント情報

国境なき医師団では、海外派遣スタッフ募集の説明会やイベントを開催しています。ぜひご参加ください。

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多国籍チームで活動する現場で、求められる力とは

コミュニケーション力は不可欠 © MSF

制約の多い環境で、さまざまなスタッフと協力しながら活動を進めるため、現場では以下のような力が求められます。 ・多国籍チームの一員として活動するコミュニケーション能力 ・指導・監督業務に伴うマネジメント能力 ・ストレスに対応する能力 ・急な変化に対応できる柔軟性や適応力 ・語学力(英語またはフランス語) ・プロフェッショナルとして、自ら考え率先して動く能力

応募にあたって英語力に不安があるという声がよく聞かれます。国境なき医師団に参加しているのは、必ずしも留学経験のある人ばかりではありません。語学に関する説明会も行っているのでぜひご参加ください。(フィールド人事部 松本)

求める人物像を詳しく見る

派遣中の待遇や住居、安全管理は?

さまざまな国から集まったメンバーとの共同生活

初めて参加する場合、派遣期間が積算1年を超えるまでは給与として月額17万9396円(控除前)が支給されます。派遣期間が1年を超えた後は、ポジションや過去の経験等を加味し算定され、支給額が変わります。 現地では、国境なき医師団が提供する住居でチームメンバーと共同生活を送ります。原則として個室が用意されますが、状況により相部屋となる場合もあります。 国境なき医師団は全プロジェクトにおいてリスク管理・治安ガイドラインを設けています。スタッフは赴任前にその国の安全状況を知らされ、到着後セキュリティに関する説明が行われます。安全管理のため、現地のガイドラインを個人・チームとして遵守することが必須です。

多国籍チームでの共同生活など新しい環境で、心身ともに疲れることがあるかもしれません。海外派遣スタッフは不安や悩みを抱えている時にいつでも専門家のカウンセリングを受けることができます。(フィールド人事部 白川)

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どんなステップが? 応募から派遣までの流れ

派遣前研修の様子

書類選考と面接を経て、MSF日本の海外派遣スタッフとして登録されます。その後、世界各地のプログラムを運営しているオペレーション組織に日本事務局から推薦し、派遣先と期間を調整します。 登録から派遣までには、研修スケジュール、現場の人事ニーズや情勢、ビザの発給状況など諸事情により、待機期間が必ず発生し、場合によっては数カ月間~1年かかることもあります。 初回派遣を控えた海外派遣スタッフの方を対象に研修を提供しているほか、職種や初回派遣地によっては、海外で行われる派遣前研修に参加することがあります。

アドミニストレーターの派遣前研修では国境なき医師団の会計システムなどについて、ロジスティシャンの派遣前研修では現場で必要な技術などについて学びます。不安な分野もこの研修で基本知識を身に付けられます。(フィールド人事部 シュラキ)

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国境なき医師団とは

国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)は、紛争や自然災害、貧困などにより命の危機に瀕する人びとに医療を届ける、民間で非営利の医療・人道援助団体です。 1971年の設立以来、独立・中立・公平な立場で活動し、1999年には、世界中で行ってきた医療援助活動と証言活動の実績が認められ、ノーベル平和賞を受賞しました。 国境なき医師団の活動資金は、その9割以上が個人をはじめとする民間からの寄付に支えられています。これにより、資金の独立性を保ち、いかなる権力からの影響も受けず、自らの決定で必要な場所へ援助を届けることが可能になります。 2021年には、 72の国と地域で、約4万6000人のスタッフが活動しました。 日本事務局は1992年に発足。2021年には国境なき医師団日本から、31の国・地域へ90人(のべ106回)の派遣が決まりました。

紛争地での緊急医療援助 © MSF

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動画「あなたのとなりにも国境なき医師団がいます ~ロジスティシャン編~」
動画「あなたのとなりにも国境なき医師団がいます ~救急医編~」

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