日産、30年欧州全新型車EVに 内田社長が表明、環境規制に対応

ロンドンでの式典で説明を行う日産自動車の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)=25日(ゲッティ=共同)

 【ロンドン共同】日産自動車の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は25日、2030年までに欧州市場に投入する新型車の全てを電気自動車(EV)にすると明らかにした。日本と比べてEVの普及が進む欧州で、エンジン車からEVへの移行を早め、環境規制に対応する姿勢を鮮明にした。

 内田氏は英ロンドンにあるデザインセンターの20周年を祝う式典で「30年に向けて準備しているメーカーは日産だけではない。私たちが連携すれば現在の課題を解決し、持続可能な社会への道を開くことができる」と表明した。

 日産は世界的に30年までに27車種の電動車を市場に出す計画で、このうち19車種がEVになるという。日産は英サンダーランド工場で、主力EVのリーフなどを生産している。

 欧州は厳しい環境規制を掲げてきたが、英国は20日、30年に予定していたガソリン車とディーゼル車の新車販売禁止措置を35年に先送りすると発表。欧州連合(EU)も35年以降に禁じるとしてきたエンジン車を一部容認するなど、方針修正の動きも出ている。

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