「鎌田大地には重要な資質があるが…」現地紙が指摘するサッリ監督を悩ますラツィオの3つの問題

日本代表MF鎌田大地が加入したラツィオ。昨季はセリエAで2位と躍進したが、今季は5試合で1勝1分3敗の15位と苦しんでいる。

そうしたなか、『Corriere dello Sport』は、マウリツィオ・サッリ監督を悩ます3つの問題という記事を伝えた。

ひとつ目は、スーパーなGKイヴァン・プロヴェデルがいるにもかかわらず、失点を重ねている守備。5試合で8失点しており、トップ4を争うチームのなかでワーストの守備だと指摘している。

38試合で30失点だった昨季の堅守は過去のものになったとも(昨季の失点数は優勝したナポリの28失点に次ぐ少なさだった)。

ただ、問題は守備陣だけでなく、必要なのはチームワークであり、今は中盤のカバーやアタッカー陣のプレスバックができていない。そのため、サッリ監督は全体的なプレッシングに取り組むだろうとのこと。

そして、ふたつ目は得点力不足。5試合でわずか5ゴールに留まっており、攻撃面でも上位を争うチームのなかで最悪の数字になっている。

得点者はチーロ・インモービレ、ルイス・アルベルト、鎌田だけで、両ウィングはまだ0ゴール。前線でのプレーは多いものの、チャンスを生み出せていないとのこと。

そして、3つ目の問題は、絶対的な存在だったセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチの退団(サウジアラビアのアル・ヒラルへ移籍)。

昨季開幕5試合時点で3ゴールを決めていた彼の不在を埋められていない。ただ、それは過去であり、言い訳にはならないとのこと。

ミリンコヴィッチ=サヴィッチならワンプレーで解決できていたような難しい局面で代役になれるような選手や他の攻撃的な解決策を見つける必要があるとも。

そのうえで、「鎌田とマッテオ・グエンドゥージの新戦力2人は重要なクオリティを持っているようだ。彼らの統合をスピードアップさせるのは監督次第。まだ長い道のりの始まりにすぎない」としている。

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ラツィオは28日にトリノ、10月1日にはミランと激突する。

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