開票結果、確定から公表まで30分 天童市議選・市選管、選挙会の決定後に

天童市議選の開票作業。確定から公表まで約30分を要した=24日午後9時1分、同市スポーツセンター

 24日に投票が行われた天童市議選は、開票結果の確定から公表までに約30分間の時間を要した。自治体によって、確定の公表の仕方は異なるが、天童市選管は開票作業終了後に選挙会を開き、その決定を待って公表した。市選管は「他自治体の状況を確認しながら、今後、より早く公表できる形を検討していきたい」としている。

 任期満了に伴う同市議選は17日に告示された。今回から定数が1減の21となり、22人が立候補した。投票率は50.81%で、過去最低だった前回(2019年)を4.5ポイント下回った。開票作業は市スポーツセンターで24日午後9時にスタートし、開票結果は25日午前0時2分に確定した。その後、選挙会に30分ほどの時間を要し、開票結果を公表したのは25日午前0時半ごろとなった。当初は確定予定時刻を24日午後11時45分としていた。

 総務省によると、選挙結果の公表の仕方は一律に定められているわけではなく、自治体の運用に任せられている点が多いという。有権者にいち早く開票結果を伝える観点から、選挙会を経ずに公表する自治体もある。山形市は開票率100%時点の速報値を確定値として取り扱い、入念に読み合わせなどを行った上で公表している。正式には、その後に開く選挙会で当選人などが確定する。県も国政選挙の際、事務レベルで間違いのないことが確認できた段階で確定として公表している。

 天童市選管の横倉文男事務局長は今後について「市民に開票結果を迅速に示すことも必要と考えている」とし、「立会人の承認を得た上で開票作業終了後すぐに公表するといった方法なども検討していきたい」と話した。

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