鹿児島で漂流者救助 長崎・松浦の船長に感謝状 志布志海上保安署

漂流していた男性を救助したとして鹿児島県の志布志海上保安署から感謝状を受けた宮﨑船長(中央)=平戸海上保安署

 志布志海上保安署(久木園茂樹署長)は、鹿児島県志布志市の志布志湾沖をサーフボードで漂流していた40代男性を救助した愛媛商船(松山市)のタンカー「第八十二英山丸」(3800トン、11人乗り組み)の船長、宮﨑浩暢さん(42)=長崎県松浦市=に感謝状を贈った。
 同船は8月14日、千葉市に向け航行中、乗組員から男性が漂流しているとの報告を受け、宮﨑船長は船をUターンさせて救助した。
 同署によると、男性は宮崎県都城市在住。救助前日に志布志湾内でサーフィン中に行方が分からなくなっていた。救助時、脱水症状などがあったという。
 平戸市の平戸海上保安署に22日、志布志保安署の久木園署長が赴き、感謝状を手渡した。子ども2人と出席した宮﨑船長は「偶然が重なり助けられた。普段通りの生活ができているという連絡とお礼があり、本当に良かった」と話した。
 久木園署長は「現場は潮流が速く、男性は亡くなった可能性もある。しっかりした見張りなどのおかげ」とたたえた。

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