2023年F1第17戦日本GP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2023年F1第17戦日本GPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはカルロス・サインツ(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)だ。

■ピエール・ガスリー(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=10位(53周/53周)

2023年F1第17戦日本GP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)

 このダブルヘッダーを2戦連続のポイント獲得で終えることができた。それも今日は12番手グリッドからのポイントフィニッシュだ。僕自身について言えば、とてもポジティブなレースだったと思う。ミディアムとハードのどちらのスティントでも速くて、ポイント争いに加わることができたからね。競争力は十分にあるように感じられ、ペースの点でも前を行くフェルナンド(・アロンソ)にさほど劣らず、もっと差を詰めることもできたかもしれない。

 チームとして、次回はもっとうまくやれる点がなかったか、再検討すべき点がいくつかある。とはいえ、やはり一番重要なのは、チームがダブルポイントフィニッシュを果たしたことだ。

■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=9位(53周/53周)

2023年F1第17戦日本GP エステバン・オコン(アルピーヌ)

 まず何よりも、また2台が揃ってポイントを獲得できたのが本当に良かった。チームは難しい戦略をうまく最適化したし、僕らのコース上でのパフォーマンスも全体としては良かったと思う。

 1周目のレーシングインシデントで、序盤戦はトリッキーなものになった。実際、あの時点でレースを終えることになってもおかしくなかったけど、うまくリカバリーできたよ。タイヤのマネージメントも狙いどおりで、ピットストップも文句なしだったし、最後はポイントも獲って一日を終えられたからね。チームとしてより多くのポイントを獲得するための、優れたチームワークだったと思う。最終的には、僕らに与えられたものを最大限に生かせたんじゃないかな。

 学ぶべきこと、みんなでよく話し合うべきことはたくさんある。2週間後のカタールでは、さらにいいパフォーマンスを発揮したい。

■フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム)
決勝=8位(53周/53周)

2023年F1第17戦日本GP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

 今日はいいレースができた。素晴らしいスタートで6番手までポジションを上げ、クルマのフィーリングもよかった。昨日のパフォーマンス不足とは対照的にね。ソフトでスタートしたので、周囲のドライバーたちより少し早めにピットに入ったが、ハードタイヤに交換してからは苦戦を強いられた。けれども、2セット目のハードではかなりの競争力があってプッシュできたし、アルピーヌ勢を最後まで抑え込むことができた。

 サーキットとファクトリー両方で、チームの誰もが全力を尽くして仕事をしている。これからもプッシュし続けるよ。そして、カタールが楽しみだ。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=7位(53周/53周)

2023年F1第17戦日本GP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 今日のレースからポジティブな要素に目を向けたいと思う。1回ストップ戦略は、最初は最適なものには思えなかったが、実際やってみると、予想よりはうまくいった。とはいえ、結局のところ、今週末の僕たちは、前のライバルたちにチャレンジできるようなペースがなかった。僕としては、他とは異なることを試してよかったと思っている。最終的なリザルトは、僕たちのスピードを正しく表す位置だ。今日はできる限りの最大限のことを達成したと思う。

 今日は、ハードでありながらフェアなバトルがたくさんあった。序盤については、自分のペースがいいと思ったから、ポジションを上げようとした。終盤については、プッシュし続けたものの、最終的には何をしても結果は変わらなかったと思う。

 モータースポーツはこういうものだ。僕たちにとって鈴鹿の週末はチャレンジングなものだった。その理由を理解し、次のカタールにはより強くなって戻って来ることを目指すよ。

(ハミルトンに押し出された際や、ハミルトンを前に出すよう指示された時などに、無線で不満を示したことについて語り)序盤にオーバーテイクし、ストレートで抜き返されたことは腹立たしかった。でも、彼にはそのラインに入る権利があったから、あれはレースの一環だ。

 興奮している最中の無線メッセージから深い意味を読み取ろうとするのは簡単だけど、僕たちはミーティングにおいて、プレッシャーや高温のコンディションから離れて、いつもどおりこの問題について話をする。整理すべきことは、そこで整理する。マシンに乗って、全力を尽くして走り、戦略をうまく機能させようとしているときには、無線がフラストレーションを発散するツールになるものだ。

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=6位(53周/53周)

2023年F1第17戦日本GP カルロス・サインツ(フェラーリ)

 この結果が示すところよりも、実際のペースは良かったと思う。スタートがとてもうまく決まって、序盤からスピードはあったんだ。第1、第2スティントでは、タイヤのマネージメントをしながらいいペースを保てた。ただ、2回目のピットストップでルイスにアンダーカットされたのが想定外だった。終盤を状態の良いタイヤで戦うために、それまでのスティントをできるだけ延ばそうと考えていた。そして、フィニッシュまでにギャップを詰めて逆転しようと全力を尽くしたけど、残念ながらわずかに届かず、6位に甘んじるしかなかった。あと2~3周あれば、結果は変わっていたかもしれない。

 いつものように、本拠に戻ったら週末全体をあらためて分析して、いろいろな部分で違うやり方がなかったかどうか確かめるつもりだ。明るい面を見るとすれば、ペースは悪くなかったと思う。いったん態勢を立て直して、バッテリーを充電してからカタールへ向かうよ。

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