矢井田瞳の書き下ろし新曲「アイノロイ」が菅野美穂主演「ゆりあ先生の赤い糸」主題歌に決定

テレビ朝日系で10月19日にスタートする連続ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」(木曜午後9:00。初回拡大スペシャル)の主題歌が、シンガー・ソングライターの矢井田瞳の書き下ろしによる「アイノロイ」に決定した。

「ゆりあ先生の赤い糸」の原作は、今年の「第27回手塚治虫文化賞」で「マンガ大賞」に輝いた入江喜和氏の同名漫画。“かつてない地味でタフで明るい平凡な主婦ヒロイン”が、自らの人生を果敢に切り開いていく姿を描く。主人公・伊沢ゆりあ(菅野)は、心優しい売れない小説家・吾良(田中哲司)と結婚した主婦。年齢を重ね、女として薄らいでいく自分を実感するものの、自宅で刺しゅう教室を開きながら、穏やかな幸せを味わっている、ごくごく平凡な女性だ。ところが、そんな彼女の人生は、吾良がホテルで昏倒し、緊急搬送されたことから急展開。慌てて病院に駆けつけると、意識不明状態となった吾良の傍らには、さめざめと泣きながら“恋人”だと名乗る美青年・箭内稟久(鈴鹿央士)がいた。長年連れ添った夫の“思いもよらない別の顔”を突きつけられ、がく然とするゆりあ。しかし、降って湧いた問題はそれだけではなかった。出口の見えない夫の介護に加え、なんと吾良を「パパ」と呼ぶ2人の女の子と、その母親である“夫の彼女”までも出現するという、全く想像したことがなかった局面に次々と直面してしまう。

「カッコよく生きる」が座右の銘で、幼い頃のあだ名は「おっさん」――そんな愚直で辛抱強いゆりあは、ここで心が折れてしまう女性ではなかった。なんと「みんなでダンナの介護をしよう!」と奇想天外な提案をし、夫の愛人2人、血のつながらない子ども2人も家に招き入れて、奇妙な共同生活を始めることに。さらに、そんな数奇な人生の渦中で踏ん張り続けるゆりあに、やがて二度とないと思っていた、新たな恋の予感まで到来する。

主題歌「アイノロイ」は、原作を読んだ矢井田が、愛と呪いが混在した日々を前向きに生き抜く新しいヒロイン像を丁寧に描いており、今を生きる人間たちの“一つ屋根の下”のヒューマンドラマの世界観に寄り添っている。矢井田がドラマ主題歌を手掛けるのは、2011年の「ビターシュガー」(NHK)の主題歌である「間違いだらけのダイアリー」以来約12年ぶり。今作では、サウンドプロデューサーにYaffle氏を迎えて、デビュー24年目にしてなおみずみずしく表情豊かな歌声で、矢井田の新境地を開拓する作品が誕生した。

矢井田は「さまざまな経験をしてきたからこそのしなやかな強さ。思い通りになんていかない人生。自分のサイズを悟ってからの長い道のり。愛と呪いが混在した日々を前向きに生き抜く新しいヒロイン像を私なりに描きました。いつかご一緒したかったYaffleさんのサウンドに乗せてお届けできることをとてもうれしく思います。私の中にあった新しい扉をいくつも開いてくださいました。日々をたくましく生き抜くすべての方々を心に描きながら紡いだ曲です。あなたの心へ、届きますように」と楽曲に込めた思いを語っている。

主演の菅野は「矢井田さんの歌声と、素晴らしい楽曲に胸が震えました。どこまでもドラマに寄り添ってくださる歌詞に、ゆりあさんの思いが完璧に表現されていて、演じさせていただく私としましては、これ以上ないエールをいただいたような気持ちです。これまで歩んできた人生があるからこその、重力を感じる前向きさ、軽やかさといいますか、本当に共感できる曲をいただきました」と絶賛。

さらに、矢井田の印象について「矢井田さんとは、以前にトーク番組でご一緒させていただいたことがあるのですが、とても気持ちのいい方で、おしゃべりが楽しかったです。年齢も近いですし、今回このような形でご一緒させていただけたご縁に感謝です」と述べ、喜びを伝えている。

ドラマを手掛ける峰島あゆみプロデューサーは「矢井田さんに主題歌をお願いしたのは、矢井田さんの、ポジティブな強さと包み込まれるような温かさが共存する歌声がこのドラマの主人公・ゆりあにパワーを与えてくれると思ったからです。人生が闇に包まれてしまいそうなその淵で、それでもゆりあは自分に恥じないかっこいい生き方をする!と、前を向いて家族の問題を乗り越えていきます。そんなゆりあに寄り添いながらも、背中を押してくれるような曲をお願いしました。ドラマでは、ゆりあに新しい恋も芽生えていきます。恋するときの甘くて切ない気持ちもぜひ歌に込めていただきたい、とリクエストをしました」と楽曲依頼の経緯を説明。

続けて「見てくださる方の人生の応援歌となるような作品にできたら、と思い制作をしていますが、そのイメージにぴったり! つやがあって大人っぽいアレンジもあり新鮮さも感じました。そこにしなやかな矢井田さんの歌声が重なって…、奥行きのあるすてきな曲を作ってくださいました。私も毎朝、撮影に向かう道すがら聴いていて、力をもらっています。ドラマの最後にこの『アイノロイ』がかかり、見ている方に、素晴らしきかな人生!と感じていただけたらうれしいです」と期待を込めてアピールしている。

© 株式会社東京ニュース通信社