梅とミカンが賞品 和歌山・田辺市で将棋大会、94人が対局

将棋を楽しむ子どもら(24日、和歌山県田辺市新屋敷町で)

 第1回和歌山梅みかん将棋大会(紀南将棋大会実行委員会主催、紀伊民報後援)が24日、和歌山県田辺市新屋敷町の紀南文化会館で開かれ、小学生から一般までの94人が参加した。特産の梅とミカンを賞品にして特産品をPRし、大阪府や京都府、福井県などからの参加者もあって盛況だった。

 日本将棋連盟紀南支部の有志で実行委員会をつくり、JA紀南などが協賛した。

 A級(二段以上)、B級(初段~2級)、C級(3級以下)、子ども大会(小学生)の4クラスで予選と決勝トーナメントがあった。A級の優勝は高校3年生の冨桝朋矢君(大阪府)、準優勝は小学4年生の上野佑馬君(和歌山市)だった。各クラスの入賞者には、紀州南高梅干しや高級ミカンなどが贈られた。

 藤井聡太七冠の師匠で知られる杉本昌隆八段の門下生、齊藤裕也四段の指導対局や、質問コーナーもあった。

 子ども大会で優勝した和歌山市の小学1年、上野航生君は「勝ったらうれしいし、負けたら悔しいところが楽しい」と、将棋の魅力を語った。

 実行委員長の松井祭さん(28)は「梅、ミカンの魅力で多くの人が集まってくれてうれしい。紀南で将棋ファンを増やすきっかけになるよう大会を続けていきたい」と話した。

 各部門の入賞者は次の皆さん。

 A級=(1)冨桝朋矢(大阪府寝屋川市)(2)上野佑馬(和歌山市)(3)西博(串本町)、武田嘉弘(田辺市上の山)

 B級=(1)小竹和寿(御坊市)(2)大前直樹(白浜町)(3)土屋繁(上富田町)、西田真康(和歌山市)

 C級=(1)今岡桂祐(大阪府寝屋川市)(2)川村貴晃(紀の川市)(3)谷本保(上富田町)、新田直裕(大阪府松原市)

 子ども大会=(1)上野航生(和歌山市)(2)谷村遙馬(京都府宇治市)(3)原奏楽(すさみ町)、中川陽紀(京都府木津川市)

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