9月の国内景気「緩やかに回復」 海外の下振れがリスク要因

月例経済報告等に関する関係閣僚会議に臨む岸田首相(手前右から2人目)=26日午後、首相官邸

 政府は26日、9月の月例経済報告を発表し、国内景気は「緩やかに回復している」との判断を据え置いた。同一の表現は5カ月連続となった。先行きも「緩やかな回復が続くことが期待される」としたが、中国など海外景気の下振れがリスク要因だと指摘した。

 国内の個別項目では、住宅建設を「おおむね横ばい」から「このところ弱含んでいる」に引き下げた。下方修正は2カ月連続。資材価格や人件費の上昇を背景に、持ち家や分譲住宅を中心に住宅着工が弱含んでいるためだ。

 企業収益は「総じてみれば緩やかに改善」から「総じてみれば改善」に上方修正した。国内企業物価は「このところ横ばいとなっている」に表現変更した。

首相官邸

© 一般社団法人共同通信社