中国、アジア大会で経済復調期待 杭州観光客、2千万人超の予測も

観光客でにぎわう中国・杭州市内の繁華街=25日(共同)

 【杭州共同】中国で開かれている杭州アジア大会が経済に与える好影響に期待が高まっている。中国メディアは開催地の浙江省で、ホテルや飲食店の予約が上向いていると報道。10月8日までの期間中、2千万人以上の観光客が省都、杭州市を訪れるとの予測もある。

 25日夜、世界遺産、西湖の「音楽噴水」。ライトアップされた水が大会のテーマ曲「同愛同在」に合わせて湖から噴き出し、詰めかけた観光客から歓声が上がった。

 江蘇省南京市から来た男性会社員(25)は、観戦したい競技のチケットを買いそびれたが「街にはマスコットキャラクターが飾られるなど大会の雰囲気に満ちている」と楽しそうな様子。地元の有名な寺院も訪れると話した。

 政府系の新聞、証券日報(電子版)によると、中国旅行大手、携程集団(トリップドットコム・グループ)のデータでは大会期間中、杭州市のホテルの予約件数は前年同期の約9倍。浙江省の飲食店でも大会直前の注文件数が、新型コロナウイルス流行前の2019年比で約5倍になった。

観光客らでにぎわう中国・杭州市内の世界遺産、西湖=25日(共同)

© 一般社団法人共同通信社