小山町観光バス横転事故 元運転手に禁錮2年6か月の実刑判決 地裁沼津支部

2022年10月、静岡・小山町で観光バスを横転させ、乗客29人を死傷させた元運転手の裁判で、地裁沼津支部は元運転手に禁錮2年6か月の実刑判決を言い渡しました。

この事故は2022年10月、小山町の県道で観光バスが横転し、乗客1人が死亡、28人が重軽傷を負ったものです。当時バスを運転していた被告は、カーブが連続する下り坂で、フットブレーキの使用を控えながら進行する注意義務を怠り、フットブレーキが利きにくくなる「フェード現象」を生じさせ、その結果、カーブを曲がりきれず横転し、乗客を死傷させたとして過失運転致死傷の罪に問われていました。

26日の判決で、地裁沼津支部は「被告は多くの命を預かる立場にありながら自動車の制御不能という、非常に危険な事態につながる運転上の注意事項を守らず事故を起こし過失の程度は重い」と述べました。また、「負傷者には腕や指を切断した人や、骨折など重い傷害を負った人が複数いて、結果は非常に重大である」として、被告に禁錮2年6か月の実刑判決を言い渡しました。

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