「テロ指導者死亡も影響限定的」 公安庁、23年国際テロ要覧公表

 公安調査庁は26日、世界のテロ組織の情勢をまとめた2023年版「国際テロリズム要覧」を公表した。22年は国際テロ組織アルカイダと過激派組織「イスラム国」(IS)の指導者がそれぞれ死亡したが「組織解体には至らず、影響は限定的とされる」と指摘した。

 要覧によると、米国は22年、アルカイダの最高指導者ザワヒリ氏の殺害と、ISの指導者ハシミ氏の死亡を発表。ただ、両組織とも宣伝活動を続け、政情が不安定化するマリで関連組織がテロを行うなど、アフリカでの勢力拡大を誇示していると分析した。

 ほか、テロ組織がドローンや暗号資産(仮想通貨)など最新技術を利用する状況を取り上げた。

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