ソバの花 秋風に揺れ 新見・草間台地で見頃

一面に咲き誇るソバの花

 新見市南部の草間台地で、特産のソバの花が見頃を迎えた。小さな花々が“白いじゅうたん”のように一面に広がり、秋風に揺れている。10月初めまで楽しめるという。

 同市草間地区の約30戸・団体が計6.8ヘクタールで栽培。住民組織「草間台エコミュージアム推進協議会」が耕作放棄地を借りて育てる畑(1ヘクタール)では今月中旬に咲き始めた。

 草間台地は稲作に不向きな石灰岩土壌で、ソバはかつて盛んに栽培された葉タバコの裏作として作られるようになった。同協議会の杉秀樹事務局長(78)は「咲き誇るソバの花は地域の原風景。大切に守っていきたい」と話した。

 10月下旬には収穫が始まり、地元のそば店「そば道場・田舎屋」では11月中旬に新そばの提供を始める予定。

© 株式会社山陽新聞社