室蘭―青森の新航路にフェリー 物流24年問題で需要

室蘭市―青森市の新航路で運航を始めるフェリー(津軽海峡フェリー提供)

 北海道函館市の津軽海峡フェリーが10月2日から、室蘭市―青森市の新航路で運航を始める。2024年にトラック業界の残業規制が強化され、超過勤務の抑制やそれに伴う運転手不足が予想される中、運転時間の短縮や休憩時間確保の観点から需要を見込めると判断した。

 室蘭地区トラック協会によると、北海道から青森県に渡る場合、川崎近海汽船(東京)が北海道苫小牧市―青森県八戸市で運航するフェリーもあるが、トラックでいっぱいになることが多く、他社が運航する函館市まで車で南下するドライバーも多い。協会関係者は「新航路を使って残業超過を防げる会社もあるのでは」と期待を示す。

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