大災害現場の復旧や救助 手順確認 岡山市内5消防署が合同訓練

浸水エリアで屋根に残された要救助者を救出する隊員

 岡山市消防局は26日、大規模災害を想定した市内5消防署の合同訓練を市消防教育訓練センター(中区桑野)で行い、レスキュー隊員約50人が災害現場を再現した三つのエリアで手順を確認した。

 ドローンで全体の被害状況を確認後、各エリアで作業を開始。土砂で埋まった道路の復旧は、重機を巧みに操って流木やがれきを撤去し、緊急車両が通行できる幅を確保した。

 浸水エリアでは、家屋の2階と屋根から助けを求める人に「もう少し頑張れ」と励ましながらボートで近づき救出。家屋に土砂が流れ込んだ現場は重機で土砂を取り除きつつ、シャベルで人が埋まった場所を慎重に探り当て、要救助者に見立てた人形を引き上げた。

 5署の合同訓練は3回目。市消防局警防課の西田保典・救助担当課長は「実践に近い訓練ができた。大規模な自然災害は頻発化しており、訓練を重ねて隊員のスキルアップを図っていく」と話した。

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