エルヴィス・プレスリーの『オールウェイズ・ラヴ・ユー』カバー計画が直前で失敗の理由

歌手のドリー・パートン(77)が、自身の曲『オールウェイズ・ラヴ・ユー』をエルヴィス・プレスリーにカバーさせるという計画について、当時エルヴィスのマネージャーだったトム・パーカー大佐との対立の末、失敗に終わっていたことを明かした。

カントリーミュージック界の大御所ドリーは、エルヴィスがこの曲を気に入り、バラードのヴァージョンをレコーディングするよう話していたものの、トムがエルヴィスに著作権を譲るよう強要したため、この話は立ち消えになったという。

BBCラジオ2に出演した際、ドリーはこう説明している。「私はトム・パーカー大佐に(この曲の権利を)渡そうとしなかったのよ。エルヴィスはこの曲が大好きだった。(エルヴィスの元妻の)プリシラと少し前に話したんだけど、彼女は『私たちが離婚した後、裁判所の階段にいた時にエルヴィスが歌ってくれた』って言ってたわ」「エルヴィスはこの曲が大好きで、やりたがっていた。スタジオに来て曲の一部を聴くようにと、電話もあった」

しかし、トムからの電話がすべてを変えたとドリーは続ける。「でも、トム・パーカー大佐がセッションの前日の午後に電話をかけてきて、『エルヴィスがレコーディングする曲は、少なくとも半分のパブリッシング契約が必要だって知ってる?』って言ったの。私は『いや、知らなかった』と答えたわ。彼は『まあ、ルールだから』と言った。だから私は『それは私のルールではないわ』と言ったのよ。『これは私の出版元の中で最も重要な著作権だから無理だ』って」「私は一晩中泣いたわ。エルヴィスのせいじゃない。私はエルヴィスが大好きだった。彼も私と同じようにがっかりしたと思うわ。やる気満々でこの曲を愛していたことを私は知っていたのよ」

リンダ・ロンシュタットやリアン・ライムスといったスターたちによって長年にわたってカバーされてきた同曲は、1992年のホイットニー・ヒューストン版で世界的な大ヒットとなっている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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