賃上げ「まだ強化が必要」 連合岡山会長 春闘踏まえ会見

今春闘を総括する森会長

 連合岡山の森信之会長は26日、岡山県内加盟90組合の今春闘で、定期昇給(定昇)とベースアップ(ベア)を合わせた賃上げ額、率がともに比較可能な2013年以降最高となったことについて「労使の粘り強い交渉の結果だ。来年に向け取り組みをまだ強化していく必要がある」と総括した。

 岡山市内で記者会見した森会長は妥結状況を評価する一方、物価高や円安といった背景から「私たちの生活は大きな改善には至っていない」と指摘。「企業努力だけでカバーできる賃金水準ではない」とし、適正な価格転嫁ができる環境づくりに向け、行政や経営側への働きかけを続ける考えを示した。

 連合岡山によると、定昇とベアを合わせた平均賃上げ額は7214円(前年比2811円増)、賃上げ率は3.04%(同1.17ポイント増)だった。

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