免許取り消し、二審も無効 重傷事故で無罪の女性、福岡

福岡高裁の判決後、記者会見する原告の女性=26日午後、福岡市

 福岡市で2017年、ミニバイク運転手に重傷を負わせたとして自動車運転処罰法違反(過失傷害)の罪に問われ、無罪が確定した女性(45)が、確定後も維持された運転免許取り消し処分の無効確認を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁は26日、処分は無効と判断した3月の一審福岡地裁判決を支持し、福岡県側の控訴を棄却した。

 県側は事故直後に弁明しなかった女性の責任を主張したが、高瀬順久裁判長は判決理由で「防犯カメラなどから、被害者にも過失があったと考えることができる」と指摘。「専ら女性の不注意で事故が発生したと認定できない」と判断した。

 判決後の記者会見で、女性は「上告しないで」と訴えた。

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