熱川温泉「湯守り」の源泉掃除を観光客が見学 静岡・東伊豆町

温泉の掃除も観光資源にしようという試みです。静岡・東伊豆町の熱川温泉では、源泉の掃除をする「湯守り」の役目を観光客らにも知ってもらおうと、先週末見学会を開催しました。

ところどころに湯けむりが立ち上る東伊豆町熱川温泉。温泉街には、高さ10メートルほどの「温泉櫓」が、13か所あります。この温泉櫓は、吹き出す温泉を受け止める役目と、源泉の掃除をする役目を担っています。

温泉の通り道には、湯の成分が固まってできる「湯の華」と呼ばれる物質が付着するため、「湯守り」と呼ばれる担当者が、3日に一度、ワイヤーの先に付けた専用の「ノミ」でそぎ落として、源泉を守っています。この源泉を、4代にわたって守り続けている湯守りの斎藤欣邦さん。今回初めて源泉掃除を披露しました。源泉から噴き出す約100℃の温泉の掃除には危険が伴います。

(四代目の湯守り 八代偕楽園 斎藤 欣邦 社長)

「(掃除しないと)熱川温泉を楽しんでいただけなくなるので、使命感もあり、誇りを持ちながら源泉掃除を続けている」

見学した観光客は…

(見学した観光客)

「良かったね。良かったです」「いろいろ知ることができて良かった。知ってるようで知らなかった」

「温度が高く大けがをしたりするので、危険な仕事だと思う」「週2回欠かさず長年やってきているので、すごい努力だなと思い尊敬する」

この見学会は、30日にも開催されますが、熱川温泉では、こうした試みが観光資源の一つとなるのか、反応を見ながら検討していきたいと話しています。

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