若い女性向け 足袋型シューズ 丸五、ストラップでかわいらしく

開発したフラットシューズを手にする高橋さん

 履物メーカーの丸五(倉敷市茶屋町)は若い女性向けのフラットシューズ「coppelia lily(コッペリア リリー)」を開発した。バレエ専用靴のようなデザインが特徴で同世代の社員が考案。爪先が二つに割れた足袋型の新シリーズとして10月中旬から販売を始める予定。

 2021年に発売したパンプス「tabiRela MARY(タビリラ マリー)」の木型を応用し、靴底は薄くて平ら。かわいらしさを演出するストラップでサイズが調整でき、フィット感が高まるようにした。足に負担がかかりにくい軟らかな別珍生地を用いた。22~25センチの全7サイズ、色は黒、青緑、赤の3種類。価格は1万3200円。直営店や自社のオンラインショップで扱い、年間3千足の販売を目指す。

 「タビリラ マリー」は40代以上が主な顧客層という。より若い世代の需要を掘り起こそうと、20代の女性社員が中心となって約1年がかりで開発した。写真共有アプリ・インスタグラムを活用してニーズも探り、試作品の中で人気の高かった色を商品化した。

 企画した高橋真実さん(24)は「出かけるのが楽しくなるようなデザインを心がけた。バリエーションを増やし若い女性にアプローチしていきたい」としている。

© 株式会社山陽新聞社