立民・岡田幹事長 岸田首相の経済対策批判 取りまとめ10月末めどに「なぜそんなに時間をかけるのか」

立憲民主党の岡田克也幹事長(70)が26日、国会内での定例会見で、岸田文雄首相が関係閣僚に10月中のとりまとめを指示した総合経済対策について「文書を読むと、10月末を目途に取りまとめるということになっている。ちょっと驚いています。非常に対策が急がれる中で、なぜそんなに時間をかけるのか。本当にそれで今の厳しい状況をきちんと認識されているんだろうか」と批判した。

岡田氏は「経済対策の取りまとめが行われるということになって、補正予算の指示ということになれば、そこから3週間。11月の後半、予算委員会で議論して整理する。11月いっぱいか、12月にかかってしまう。ずいぶんかかってしまう…ずいぶん先の話なんです。来年度の予算編成ともかぶってくるわけで、本当に年内に成立させる気があるのかな、そういう気すらする」と指摘した。

早期の衆院解散を警戒する岡田氏は「補正予算を作る前に解散してしまう。そういう思惑がうかがえるような言い方。しっかりと経済対策を打ち出すということであれば、国会での議論は欠かせない。もし、総合経済対策ができるまで国会を開かないということで開いて、わずかな議論で解散するということになれば国会を無視し、国民を愚弄していると言われても仕方が無い」と、岸田首相をけん制した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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