「返上で責任果たせるのか」コシヒカリ発言巡る給与返上条例案受け 川勝知事の政治姿勢ただす=静岡県議会

9月26日から静岡県議会の代表質問が始まりました。川勝知事の、いわゆる「コシヒカリ発言」による給与返上問題を受け、知事の政治姿勢が厳しく問いただされました。

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<自民改革会議 杉本好重県議>
「給与返上でコシヒカリ発言の県民への責任を果たしたと考えるのか。自らの不適切な発言、言行不一致が招いた県政の混乱について責任を果たしたと考えるのか」

26日の県議会で厳しく問われた川勝知事の責任。県議会9月定例会には、知事が、いわゆる「コシヒカリ発言」のペナルティーとしていた給与やボーナス446万円ほどを返上するための条例案が提出されています。

知事は2021年、静岡県御殿場市に関する「コシヒカリ発言」で批判され、県議会で辞職勧告決議が可決されました。

これを受け、知事は自らのペナルティーとして給与とボーナスの返上を明言しましたが、2023年になって返上していなかったことが発覚。7月には県議会に知事の不信任決議案が出され、1票差で否決される事態に発展しました。

<静岡県 川勝平太知事>
「県民に不信の念を抱かせてしまい、改めてお詫びします。給与返上のみをもって県民への説明を果たせるものではないと考えています」

さらに、知事の進退を問う質問も。

<自民改革会議 杉本好重県議>
「今後についてどのように知事は身を処していくつもりなのか」

<静岡県 川勝平太知事>
「力の及ぶ限り、県民のために残り1年9か月を尽くしたい」

知事の給与返上に関する条例案の採決は10月13日の予定です。

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